朝から“庭いじり”をしていると「からすうり」や「むかご」の芽を発見。今年はコレで「むかごご飯」が炊けるかな?しっかり育てよう。「シシトウ」2本も楽しみ!ままごと遊び程度の野菜作りもなかなか難しいよナ。
ゴソゴソうろうろしていると熊野古道「三浦峠」を歩いてから2日過ぎてしまって、早くPCの前に座らなければ記憶が抜けるよと自分に言って聞かせて取り掛かる。
5月18日(日)
お天気快晴、奈良近鉄午前8時出発。今日のツアー参加は42名とか。最初の休憩・名阪上野ドライブインに9時15分到着まで一寝入り、彼に笑われて、歩く為の準備だと言い訳をしながら内心自分でも笑ったよ。
午前11時、道の駅「紀伊長島マンボウ」(熊野灘臨海公園内)に着いて昼食のお弁当が配られた。広い芝生の向こうにある水辺(方上池)を見ながら木の根っこに座って食べた。周囲は青葉盛りの緑でとても静かな気持ちのいい所だったので少々まずいお弁当でもそれなりに胃の中へ。。。。。
道の駅店内には特産品マンボウの串焼き等が売られていた。マンボウは水族館で見るものと思っていて美味しいとは知らなかったのだが、次の機会には是非買ってみようと思う。やっぱり寝る事と食べる事だけが楽しみの私なんだよな。(笑)
(画像はクリックすると拡大する)
スタート地点の広場に建てられた「古里温泉」の看板、「こり」ではなく「ふるさと」と読むらしい。民家数軒を通り抜け古里海水浴場の堤防に出ると、海面に浮かぶ小さい島々が見渡せた。始神峠の頂上から眺めたあの『紀伊の松島』と言われる景色の一部のようだ。
それからまもなく国道42号線の「古里トンネル」を目の前に見た。トンネル左横には大正6年(1917)」に造られたという「旧 海野隧道」(きゅう かいのずいどう)があって、古里歩道トンネルとして現在も利用されているらしい。海野から道瀬(どうぜ)を繋ぐ長さ208m、幅3.2mの煉瓦造り、案内板に「赤煉瓦によるイギリス様式のポータル(坑門)は縁取りの楯状の迫り石とともに優美な造形美を示している。」とあるように、成程大正時代にしてはモダンな様相であったに違いない。風情を感じる赤煉瓦、左上部は昔の面影が残っていて解るよな。ふぅ~ん、楯状の石が並んでいる部分を迫り石(せまりいし)と言うのか・・・・・
トンネルに気を取られアングルを下手してしまったが、私達はその隧道の左に在る「佐甫道」と呼ばれる道を上って「若宮神社」を経て道瀬海岸沿いの道を通って、三浦峠登り口まで迂回するのだ。が、古里トンネルを使うとソコまで簡単に行けるらしい。
さて、山歩きが始まってすぐ「サボ鼻展望台」が在り、先程の古里海水浴場や熊野灘まで広がる海の景色を楽しむ事ができた。
シダの多い道を進んで行くと案内人さんが「ウラジロ」の話をして下さった。ウラジロはお正月のお飾りに使うので誰もがよく知っているわけだが、私は葉の裏側が白い事以外に何も知らなかった。
ウラジロは茎の先端にあの2枚の葉を毎年付ける多年草だそうだ。そういえば長く伸びた1本の茎の下部は枯れているのに、二岐に分かれた緑の葉が段々に付いている。普通の植物のように1年で何段にも伸びてあのような全形になるのだと思っていた。3枚100円余りのウラジロが、成長する葉の先端部分だけ摘まれている貴重な物なのだと初めて知った。
紙飛行機のように飛ばす事が出来ると聞いて、むやみに摘んではいけないと思いながら1つもらって飛ばしてみた。上へ投げ飛ばすのではなく低い谷の方へそっと手放すのがうまくいくようである。優雅な舞いを見せてもらってウラジロにありがとう!
さぁ~、道草をしてないで早く前の人に追い付かなきゃ。。。。。急げ!
ひっそりと静かに鎮座する若宮八幡神社を過ぎ、赤い橋を渡ると道瀬海岸の堤防に出た。
そして先程の古里トンネルのあるR42線に合流する所に「三浦峠」登り口が在った。いよいよ世界遺産「熊谷道」を歩く事になる。石標の建つこの地点から世界遺産となるそうだ。
峠の頂上(標高113m)まで少々急な登りが15分程続いたが、ヒノキとシダの緑いっぱいの山の空気が元気をくれた。ヒノキ花粉の飛ぶ時期も終わり、森林浴とはこのような歩きの事らしい。
登り口からココ迄で480mひと息いれて下り始めると、マントのように山肌を包むシダの極めて美しい群落が続いていた。そして30分程で世界遺産の終点「熊ケ谷橋」(くまがやばし)に着いた。
熊谷橋の案内板を読むと、以前から架けられていたのが1944年頃流失したそうで、2005年5月3日に世界遺産指定を受けて復元されたそうである。「両岸に残っていた立派な石積基礎台を生かし、日本古来の橋梁工法である両杖式支柱を持つ、長さ14m、幅2.3mの総檜作り」だそうだ。支柱部分はなんと樹齢1500年を超える直径80cmの巨木が使われているそうでスゴイよね。木は切られてからも同じ年数生きると聞いたことがあるけれど、正に世界遺産の格式を備えたようだ。総工事費は2200万円だったとか。
「両杖式支柱」なるものを見たさに橋の下を覗き込んでみると、一部を見て全体を推し測るしかなかったが、頑丈な支柱が両側から斜めに橋を支えていた。
再び歩き始めてふと見ると「万両」かと思う赤い実を見た。先程案内人さんが見せて下さった5枚の赤い実の成る植物の写真を思い出した。その中に「蟻通し」があって、「始神峠」を下りる途中で教えてもらっていた植物の名前である。
「万両」・「千両」はお馴染みだが、「百両」と「十両」と「一両」もあるとは知らなかった。そして「十両」が「ヤブコウジ」で「一両」が「蟻通し」ならば折角なので前回に撮り置いていた「蟻通し」の画像を取り出し拡大して見ると、名前のとおり蟻でも突き通す鋭い細い針のようなトゲ、怖いなぁ~。
案内人さん曰く、「万両・千両を持っているなら一両も揃えてこそ『千両・万両有り通し』になる」そうで、庭に千両と十両だけしか持たない私はやっぱり貧乏人なんだよナ。(笑)
そんな事を思っている間に午後2時30分、JR「三野瀬駅」に着いた。無人駅で、時刻表を見ると列車は2時間に1本しか走っていないようだった。
今日は距離にして約6km、所要時間2時間30分、五月の爽やかな空気を吸って疲れも少なく、とても気持ちの良いウォ-キングであった。
ゴソゴソうろうろしていると熊野古道「三浦峠」を歩いてから2日過ぎてしまって、早くPCの前に座らなければ記憶が抜けるよと自分に言って聞かせて取り掛かる。
5月18日(日)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/16/5c/c3e7dfdeea25aaef906a4bee07fc8e57_s.jpg)
午前11時、道の駅「紀伊長島マンボウ」(熊野灘臨海公園内)に着いて昼食のお弁当が配られた。広い芝生の向こうにある水辺(方上池)を見ながら木の根っこに座って食べた。周囲は青葉盛りの緑でとても静かな気持ちのいい所だったので少々まずいお弁当でもそれなりに胃の中へ。。。。。
道の駅店内には特産品マンボウの串焼き等が売られていた。マンボウは水族館で見るものと思っていて美味しいとは知らなかったのだが、次の機会には是非買ってみようと思う。やっぱり寝る事と食べる事だけが楽しみの私なんだよな。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/e2/82fc8c3e7966d3e543d4fd4537fb255d_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/08/f9/47efa7d348544ae0bf498bbe54a8cf32_s.jpg)
スタート地点の広場に建てられた「古里温泉」の看板、「こり」ではなく「ふるさと」と読むらしい。民家数軒を通り抜け古里海水浴場の堤防に出ると、海面に浮かぶ小さい島々が見渡せた。始神峠の頂上から眺めたあの『紀伊の松島』と言われる景色の一部のようだ。
それからまもなく国道42号線の「古里トンネル」を目の前に見た。トンネル左横には大正6年(1917)」に造られたという「旧 海野隧道」(きゅう かいのずいどう)があって、古里歩道トンネルとして現在も利用されているらしい。海野から道瀬(どうぜ)を繋ぐ長さ208m、幅3.2mの煉瓦造り、案内板に「赤煉瓦によるイギリス様式のポータル(坑門)は縁取りの楯状の迫り石とともに優美な造形美を示している。」とあるように、成程大正時代にしてはモダンな様相であったに違いない。風情を感じる赤煉瓦、左上部は昔の面影が残っていて解るよな。ふぅ~ん、楯状の石が並んでいる部分を迫り石(せまりいし)と言うのか・・・・・
トンネルに気を取られアングルを下手してしまったが、私達はその隧道の左に在る「佐甫道」と呼ばれる道を上って「若宮神社」を経て道瀬海岸沿いの道を通って、三浦峠登り口まで迂回するのだ。が、古里トンネルを使うとソコまで簡単に行けるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7e/6e/771e49285cb44d73cc3aaa0e0eb23210_s.jpg)
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さて、山歩きが始まってすぐ「サボ鼻展望台」が在り、先程の古里海水浴場や熊野灘まで広がる海の景色を楽しむ事ができた。
シダの多い道を進んで行くと案内人さんが「ウラジロ」の話をして下さった。ウラジロはお正月のお飾りに使うので誰もがよく知っているわけだが、私は葉の裏側が白い事以外に何も知らなかった。
ウラジロは茎の先端にあの2枚の葉を毎年付ける多年草だそうだ。そういえば長く伸びた1本の茎の下部は枯れているのに、二岐に分かれた緑の葉が段々に付いている。普通の植物のように1年で何段にも伸びてあのような全形になるのだと思っていた。3枚100円余りのウラジロが、成長する葉の先端部分だけ摘まれている貴重な物なのだと初めて知った。
紙飛行機のように飛ばす事が出来ると聞いて、むやみに摘んではいけないと思いながら1つもらって飛ばしてみた。上へ投げ飛ばすのではなく低い谷の方へそっと手放すのがうまくいくようである。優雅な舞いを見せてもらってウラジロにありがとう!
さぁ~、道草をしてないで早く前の人に追い付かなきゃ。。。。。急げ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/1d/30104ee2a580bc5d11e673d3a60e2f20_s.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/00/94/1094b370e82d39e359df6a89e99e0579_s.jpg)
ひっそりと静かに鎮座する若宮八幡神社を過ぎ、赤い橋を渡ると道瀬海岸の堤防に出た。
そして先程の古里トンネルのあるR42線に合流する所に「三浦峠」登り口が在った。いよいよ世界遺産「熊谷道」を歩く事になる。石標の建つこの地点から世界遺産となるそうだ。
峠の頂上(標高113m)まで少々急な登りが15分程続いたが、ヒノキとシダの緑いっぱいの山の空気が元気をくれた。ヒノキ花粉の飛ぶ時期も終わり、森林浴とはこのような歩きの事らしい。
登り口からココ迄で480mひと息いれて下り始めると、マントのように山肌を包むシダの極めて美しい群落が続いていた。そして30分程で世界遺産の終点「熊ケ谷橋」(くまがやばし)に着いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6a/d3/448c45ccf1284ae0cbed03cdb729955b_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4a/57/437d8654d1bd77723a5d0dcda7619f4f_s.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/44/36/bc822b3777c2bf928fff9961848af6a9_s.jpg)
熊谷橋の案内板を読むと、以前から架けられていたのが1944年頃流失したそうで、2005年5月3日に世界遺産指定を受けて復元されたそうである。「両岸に残っていた立派な石積基礎台を生かし、日本古来の橋梁工法である両杖式支柱を持つ、長さ14m、幅2.3mの総檜作り」だそうだ。支柱部分はなんと樹齢1500年を超える直径80cmの巨木が使われているそうでスゴイよね。木は切られてからも同じ年数生きると聞いたことがあるけれど、正に世界遺産の格式を備えたようだ。総工事費は2200万円だったとか。
「両杖式支柱」なるものを見たさに橋の下を覗き込んでみると、一部を見て全体を推し測るしかなかったが、頑丈な支柱が両側から斜めに橋を支えていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/10/b8/4a888499bd49f8bc8647883d8cacd2a5_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/67/89/6ff13a8e25039e5fec72ce4e9b73f7d7_s.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/e3/6b876a63faf512abb8eeda6a3dfebcde_s.jpg)
「万両」・「千両」はお馴染みだが、「百両」と「十両」と「一両」もあるとは知らなかった。そして「十両」が「ヤブコウジ」で「一両」が「蟻通し」ならば折角なので前回に撮り置いていた「蟻通し」の画像を取り出し拡大して見ると、名前のとおり蟻でも突き通す鋭い細い針のようなトゲ、怖いなぁ~。
案内人さん曰く、「万両・千両を持っているなら一両も揃えてこそ『千両・万両有り通し』になる」そうで、庭に千両と十両だけしか持たない私はやっぱり貧乏人なんだよナ。(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/08/e2/6bb796ff541f9b8f6e665713dd7dfe67_s.jpg)
今日は距離にして約6km、所要時間2時間30分、五月の爽やかな空気を吸って疲れも少なく、とても気持ちの良いウォ-キングであった。