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榊原温泉へ

2023-07-20 | 日記
  7月20日(木)
毎日うだるような暑さに耐えて頑張っているのだが、近畿地方の梅雨が明けたとか。
そう言えば一昨日、蝉の鳴き声を聞いてホッとした。蝉しぐれに目覚める日がやって来たのを喜ぶべきか否か??(笑)

2020年全世界に起きた新型コロナ パンデミックと時を同じくして始まり3年を経て、5月8日にコロナ禍の色んな制約が緩和されてから1ケ月あまり、幸ちゃんは安らかに静かに旅立った。
どっと押し寄せてきた疲れを癒しに温泉に行ってきた。亡き父母が昔ちょくちょく訪れていた「湯ごり」の地、榊原温泉(さかきばらおんせん)である。
ちなみにパンフによると、「湯ごり」・・・伊勢に神宮が祀られるようになって、都人の参拝にはこの地で身を清めるために湯垢離(ゆごり)をしたのが、ななくりの湯(榊原温泉)でした。

     7月18日(火)
午後3時44分、送迎バスで旅館「紫式部」に着いた。
ゆっくりお湯に浸かって、午後6時からゆっくり夕食を頂き、その後も何もしないでお布団に入った。(笑)
 
     7月19日(水)
朝5時起床。「射山(いやま)神社」にお参りすべく2人で宿を出て歩いて行くと、小さな祠の周辺を掃き清めておられるご神職の姿が清々しく目に飛び込んできた。
「榊の井」と言われ、今も湧き出ている「名命水」である。その名は1500年ほど前、伊勢大神宮祭の時この井に一夜浸した榊枝を神祭に供えられたことから付けられたそうだ。
道路を挟んでその前に射山神社の石の鳥居が建っていて、柱には榊のしめ飾りが掛けられている。

射山神社は平安時代に編纂された「延喜式」に記載されている歴史ある式内社の1つである。かつて貝石山(かいせきざん)の中腹に祀られていたが、1588年こちらに遷されたらしい。ご祭神は大己貴命(オオナムチノミコト)と小彦名命(スクナヒコノミコト)。
大己貴命は出雲の神様・大国主命(おおくにぬしのみこと)で大きな福袋と小槌を持った大黒様、ココでは良いご縁を結ぶ「恋こ槌」と呼ばれ注目を集めているそうである。
一位樫(いちいがし)や水琴窟や大杉のご神木、それに芭蕉翁反故塚(ばしょうおうほごづか)・芭蕉の小径etc.見どころの多い境内であった。

誓願寺観音堂と林性寺にも立ち寄った。林性寺では懐かしの公文教室の幟が立てられていて、思わず「公文っ子 ガンバレ!」と呟いていた。(笑)

                
                                              (画像はクリックすると拡大する)


午前10時、送迎バスは「寶珠山(ほうじゅざん) 大観音寺」まで乗せて下さった。
近鉄線榊原温泉口駅の直ぐ近くに在って、世界一の高さ33メートルの純金大観音が安置されている真言宗のお寺(「ルーブル彫刻美術館」を併設)である。
驚くことなかれ、大観音菩薩像だけではなく様々な霊場etc.が造られていた。特に印象に残ったのを投稿しておきたい。

入り口の手前には壮大な「お宝蛙の大楽団」が出迎えてくれてほっこりする。(笑)
彼は私の杖をフルートに見立てて参加、ここには投稿できないが是非家族に見せたい写真である。(笑)
さて、お寺の門にしては見慣れぬ雰囲気の赤いアーチ門を入って受付で「ルーブル彫刻美術館」との共通券を購入する。
最初に誕生日を聞かれ頂いたお守りにちょっと感激、般若心経入刻で私のは大日如来様のコインである。      

先ずは通路左手に有る大きな「やるき達磨」にビックリした。禅宗開祖の達磨大師の神通力にあやかって「やる気」は欲しいが、これほど強烈なのには体力が足りない私達であるよな。(笑)
通路を左側から進んで行くと、西国33ケ所や坂東33ケ所それに秩父34ケ所の観音巡礼所、お四国88ケ所のお砂踏み霊場etc.あった。
「諸病退散おなぜ石」ではおまじないの所作があって、《 息を深く吸い込んでゆっくり口からはきだし、右手にふきかけて全身をなぜて「おなで石」をなぜる動作を3回繰り返す 》を素直に実行したよ。

「萬倍釜」にもビックリ!、これは弘法大師が炊かれたお米が1万倍になって、飢えに苦しむ民を救われたというエピソードにあやかり、金運に恵まれるよう願って造られた世界最大の大きさだとか。
                        

ド~ンと目の前正面に見上げて拝するご本尊の「純金開運寶珠大観世音菩薩」は1トンもの純金の金箔で覆われた巨大観音様で、右手には蓮の花左手には宝珠を持たれている。
足元をぐるりと囲む小さな108体の観音様も1メートル50センチメートルもあるというから驚きである。
次から次へと目を見張るものばかりで、ガン封じの「神獣白澤(はくたく)」には思わず一歩” 後ずさり ”してしまった。中国に伝わる伝説の神獣で、牛のような体にあご髭のある人の顔、9つの目、6本の角があり病魔を防ぐと信じられているそうだ。うわぁ~怖いなぁ・・・。(笑)

ご本尊の右手奥に大きな仏手が有って、中心には金剛杵、指には金剛界五仏と吉祥を表す卍が施されている。五仏とは密教でいう五智をそれぞれ備えた如来様即ち五智如来(大日如来、阿閦如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来)の事らしい。ふと奈良の大仏様のお手とどちらが大きいのかなぁ・・・と考えてしまったよ。(笑)


そうそう境内にも音楽隊がいた。観音様の足の指紋が描かれた仏足下駄の前で猫たちが大合奏している。これを拝むと永遠の幸せが得られるとか。何と下駄の片足の大きさは総丈7m、巾3mの青銅造りで30tの重さとか。兎に角こちらのお寺では全て大きいんだね!!


午前11時45分、手持ちのお茶は空っぽになって喉はカラカラ。困っているとお寺の方が凄く冷たく冷えたお水を紙コップに注いで下さった。お腹まで沁みわたって生き返った心地がした。ありがとうございました。(それにしても自販機が置かれていないのはどうしてなんだろう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

続いて「ルーブル彫刻美術館」へ移動。
実物から直接型を取り完全復刻した芸術作品が陳列されている美術館である。
「ミロのビーナス」、「サモトラケのニケ」etc.、私はフランスへ行った時にルーブル美術館を訪れて本物を観ているのでそれ程の感動は得られなかったが、この美術館が誕生する経緯を知って感動した。
大観音寺の先代のご住職が20年かけて交渉の末に設立が実現し、1987年12月16日開館セレモニーにはルーブル美術館会長ピエール・コニャム氏が来日されたそうな。この写真が真実の証であろう。
館の入り口直ぐに置かれている「ツタンカーメンの黄金のマスク」もカイロのエジプト考古学博物館で観ているし、それ以前に京都市美術館に来た1965年にも観ていたよな。

この度の温泉旅行は何だか父母に会えたような嬉しい気持になり、気分スッキリ、元気も回復できた。明日から又頑張れそうである。。。。。