ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

スリークオーター

2007年12月19日 | 観察
昭和25年に建てられた 「スリークオ-ター」 という当時画期的だったハウス。

南面、4分の3がガラス屋根。
4分の1の北面は石工が利根川の石を加工して積み上げた石垣でできている。

日中、南面から差し込む光が石垣を暖める。
温まった石の熱が、夜間ハウス全体を暖める。
石垣は新潟から吹く冷たい北風をさえぎる。
暖房設備などなかった時代の 「蓄熱型」 ハウスだ。

その後温水のパイプが入り,石垣はシダに覆われたが、つい数年前まではここで君子蘭が栽培されていた。


となりのハウスは少し新しい。
壁にはトックリ型のカメが埋め込まれている。

カメの中の空気も暖められて、夜に放熱する。
冷え込むが日照量のふんだんに有る群馬ならではの構造だろうか?

今は使われなくなったハウス。
経費もかかるので壊すに壊せないでいるそうだが、花卉園芸の歴史を刻んできたハウス、残しておいて欲しいような気もする。

今日は群馬出張でした。

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2 コメント

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時代の最先端かも? (みかんちゃん)
2007-12-21 11:07:03
こう、灯油など高くなり、温暖化の対策をしないといけなくなってきたら、こういう、先人の知恵を生かさないと。自然の物をうまく使う省エネは、これからは必要ですから。
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みかんちゃんへ (ヒカラビの父)
2007-12-22 23:16:28
燃料の高騰はハウス農家には大変な痛手です。
冬の出荷バランスはむちゃくちゃになることが予想されています。
先進的な農家はヒートポンプなどの効率のいい暖房に切り替えています。(金かかりますけど)
昔の人は良く考えたんですね。
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