ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

芍薬割り なう

2011年09月25日 | 発信

一日、どっしりと腰を据えて、芍薬を割るのは何十年ぶりだろう。

20年以上前には3~5万株も出荷していた。その頃は秋と言えば芍薬割の季節だった。

某大手種苗会社のカタログの主役だった頃は根巻き納品、箱詰め納品、学校教材用など商品開発も手伝ったし、カタログに載せる作り方マニュアルや論文まで書いたものだった。

あちこちのお年寄りに内職で加工をお願いして飛び回ったものだった。

ある年突然、「今年はカタログから外しました」の一言で納品は止まった。

農業はもともと生み出す職業。 宿根類は自家更新が基本。 つまり毎年、定量生産、定量販売が産物の基本姿勢なのだ。

某大手種苗会社は種屋であって、農産物を取り扱っている感覚はなかったようだ。

その後大きく落ち込んだ芍薬生産ではあるが、ずっと付き合ってくれるお客さんはすべて農家だ。

ぼたん、ボケ、アザレア、シャクナゲ。自家生産物を中心にいろいろ納める種苗のバラエティーの一つとして芍薬が必要なのだ。

お互い農家なので、「今年は干ばつで株の出来が遅い」 「今年は畑が悪くてネマトーダが多い」などなど、、、こちらの言い訳もそれなりに受け止めてくれる。

年々株を割れる人が少なくなった。今年から爺婆がリタイヤだ。

そこで、芍薬割に年相応となった自分とタケさんと二人で腰を落ち着けてしっかかった。

タケさんは器用で、何でもすぐにこなしてしまう。

芍薬苗の根巻きは、直売所にも並べますのでどうぞ。

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