そうなんだ。

外国語で知ったこと。

椿  学名

2018-10-17 15:14:03 | 映画
葉室麟・原作の映画『散り椿』を観てきました。

葉室麟さんは私と老母が好きな作家で、私たちはほとんどの作品を読みました。
彼の描く時代小説はしっとりと落ち着いています。 
2014年に公開された『蜩の記』も二人で観に行きましたが、今回も母と鑑賞できたことをうれしく思います。

残念なのは、葉室麟さんが66歳という若さで昨年末に亡くなられたことです。
まだまだ作品を読ませて頂きたかったです。

『散り椿』も、しっとりした良い作品でした。
雪、紅葉、大雨、緑そして鮮やかな花をたくさんつけた椿。
日本ならではの景色は、全てが不思議と懐かしく、とても美しく、風景映像だけでもうっとりさせられました。

主人公を演じた岡田さんは、まるで当時(江戸時代)の人ではないかと思えるほど
立ち振る舞いが武士なのです。
しばらくは余韻にひたりたいので、V6のメンバーとして踊っている姿は見たくありません。

岡田さんが演じた主人公の妻が亡くなる前に、願い事をします。
夫婦で故郷を離れて暮らす今、自分はもう故郷に帰れないだろうから
夫(岡田)に自分の代わりに故郷の散り椿が咲き誇る様を見て欲しい。

そして、妻が亡くなった後に岡田さんが故郷に帰って云々とストーリ-が始まります。

椿。

椿は古くから日本人に愛された花で、『古事記』『日本書記』『万葉集』にも出てきます。

出雲地方を旅行した時に立ち寄った『八重垣神社』には、素戔嗚尊(スサノオノミコト)の妻である稲田姫が
二本の椿の枝をお立てになったのが始まりであると言われる『連理玉椿』がありました。
事実ならそうとう古いですよ。

椿を調べているうちに、椿の学名が

「camellia japonica」(カメリア ジャポニカ)・・・椿

であることを知りました。 
学名というのは、生物学的な手続きにもとづき、世界共通で生物の種および分類に付けられる名称です。

「japonica」(ジャポニカ)は、“日本”を意味するラテン語です。

とすると、カメリアは?

この花をヨーロッパに紹介した宣教師のカメルさんに因んで、カメリアになったそうです。

桜はもともと日本の花として有名ですが、椿もそうだとあらためて確認しました。



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2 コメント

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素敵だね (ゴン)
2018-10-18 16:26:28
岡田さんも、官兵衛の時より、益々しぶい俳優さんに
なってきて、かっこいいよね!

お母様と一緒に映画なんて、素敵!



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好きな俳優 (ふーちゃん)
2018-10-18 17:20:25
アイドル時代はなんにも感じなかったけど、今は好きな俳優だよ。
母との映画は、毎回これが最後かもと思いながら観るけど、100歳まで元気だったりして・・・⁉
返信する

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