そうなんだ。

外国語で知ったこと。

受付の人  英語

2021-03-21 12:32:56 | クリーニング店

クリーニング店で受付のパート仕事を始めてから、15年近くなります。

受付の人は英語で

「receptionist」(レセプショニスッ)・・・受付の人

ピアニストやバイオリニストみたいで、カッコイイですね。

この仕事を長く続ける醍醐味は、顧客との関わりが点から線へと時間が繋がることです。
例えば、
母親に連れられてきていた幼稚園児が大学生になっていたり
逆に
ご自分の衣類をウォーキングがてら持ち込んでいた年配の方が、いつの間にか大往生されていたり。

土曜日の午前出勤の度に、ガラスドア越しに目にしていたのは
店の前の歩道を歩く小学生の男の子二人組でした。
前を歩く坊主頭の子は体格が良く、後ろを歩く子は小さくて痩せていました。
日差しが強い夏の日も、冷たい雨が降る冬の日も
二人はともにリュックを背負い、水筒を斜めがけにした格好で、おしゃべりするでもなく縦に並んでどこかに向かっていました。
おそらく
ご両親が仕事で、学童か何かに通う兄弟なのでしょう。

何年も続いたこの光景を、いつの間にか見なくなったと思っていたら
先日、大きくなった坊主頭の子が中学校の制服を出しに来たのです。
私は好奇心に抗いきれず

私  「毎週土曜日の朝に、前の歩道を通っていた?」

坊頭 「・・・? はい・・・」

この春には、中学3年生になるんですって。
「ずーっと、見てたのよ」 や、「大きくなったわね」 という私の感動しきりの言葉に、
一見、有力な柔道選手風の坊主頭の中学生は、はにかんだようなカワイイ笑顔になりました。

また一方
先日は、年配の女性客から贈り物をされました。
”飼っていた犬が亡くなったことへのご挨拶として” 
だったので、少々戸惑ってしまいましたが・・・。

彼女がクリーニング店に長年一緒に連れて来ていた小型犬の名前は

「部長」

家族の中で一番偉そうだからとの名付けが面白く、私もその名を呼んでいました。
キャンキャン鳴く犬に

私  「ブチョー! お待たせしてごめんなさい! 終わりましたよ~」 

床で鳴いていた犬を彼女が抱き上げ、静かになると

私  「ブチョ~。 私の顔が見たかったの?」

そういえば、
ここのところ、あまり鳴かなくなっていました。
今にして思えば、元気がなかったのかもしれません。
犬にとっての19歳は老犬で、最後は彼女の腕の中で眠るように逝ったそうです。

従来の顧客とはさらに線を伸ばし、新しい顧客との点はどのように繋がるのか・・・。
書くのが好きな私にとって、人間ウォッチできる面白い仕事なんですよ・・・。


#クリーニング店 #受付 #点と線 #出会いと別れ


コメント (2)
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