たとえば、
「カワイイね」 や 「キレイだね」 と言われたときの返しは、どうしています? もしくは、どうしていました?
「ありがとう」と軽く受け流すか、聞こえなかったふりをしてスルーするか。
友人のみち子さんは、いたずら坊主を相手にするように、軽くにらんで言ったものです。
み 「何言ってんの。 何にも出ないよ」
本人曰く、照れ隠しだったそうです。
みち子さんは、以下のような、私と友人ゴンの返しを真似たことはありません。
男 「カワイイって、言われるでしょ」
私 「・・・・・・。 えっ? ゴメン、聞こえなかった。 もう一度言ってくれる?」
一拍置いてから、聞き逃したふりをして、もう一度 「カワイイ」 と言ってもらう。
私とゴンは、たまにゲットする誉め言葉を、2度味わう方法を知っていました。
現在はミドルエイジとなり、このような機会もなくなった。 と思っていたら・・・
先日、パートのクリーニング店受付業務の時のことです。
若いママと幼稚園男児が来店しました。 私にとっては、見覚えのない顧客です。
男児はガラスのカウンターに、小さな両手をかけて、乗り出すように私を見上げ
男児 「おっ、美人だ」
私 「えっ、何? もう一回言って」
ママ 「ナンパ?」
女性を口説くには経験が浅かったようで、 それきり口をつぐんでしまいました。
仕上がった衣類を引き取り、ママと店を出ようとする男児に
私 「次に来た時に、もう一回言ってね~」
と、見送りしました。
うまく2度言わせることは出来ませんでしたが、 良い気分で一日を過ごせました。
いくつになっても、 綺麗だと言われると嬉しいものなのですね~。
英語で "もう一度言っていただけますか?” は、 簡単には 「Pardon?」(パードン?)でオッケーですが、文章で言うと
「Could you say that again?」(クヂュ セイザラゲィン)・・・もう一度言っていただけますか?
「can」 を 「could」 で言うのは、仮定の意味合いを含むからです。 仮定法では過去の形にします。
「もしよければ」が省略されているのです。 "もしよければ、もう一度言っていただけますか?”。
「Could you say that again?」
「Can you say that again?」(キャニュ セイザラゲィン) に比べると、少し丁寧なニュアンスになるのです。
前に出た文章は、「it」 ではなく 「that」 で受けるので、「say that again?」 になります。
また、誰か言ってくれないかな~。