そうなんだ。

外国語で知ったこと。

不滅   仏語・英語

2017-02-17 10:05:35 | 読書
2月7日、朝日新聞朝刊一面左下の「折々のことば」が心に響きました。
その日のうちに切り取って、日記に貼りました。

『たぶん我々は、ある例外的な瞬間にしか自分の年齢を意識していないし
たいての時間は無年齢でいるのだ』 ミラン・クンデラ

無年齢・・・
いいですね。

前回のブログ「地下一階 英語」の冒頭で触れた、
かつての会社の同僚メグちゃんの絵画個展ギャラリーでのことです。
メグちゃんの大学時代の友人も鑑賞に来ていました。
私とは互いに面識はありませんでしたが
♬友達の友達は友達さ♬
メグちゃんを介して、お話ししました。

彼女らに対する、私の視覚的な受け取り様は
友人であるメグちゃんは若き日の顔立ちのまま、
同年齢であるメグちゃんの友達は、年齢通りのミドル(おばさん)に見えていました。
もちろん、私自身は若き日のメグちゃんと同じ若さのイメージ。
ということは
この時点の私は、先日心に留めた言葉どおり 「無年齢」だったのでしょう。

そこに、さらにもう一人のメグちゃんの大学友人とやらが登場します。
近づく側も、迎える側も満面の笑みです。

友A 「久しぶりぃ~。 やだ全然変わってな~い」
友B 「本当久しぶりだねぇ。 二人だってあの頃と全然変わってな~い」

私以外の3人が
「変わってない、変わってない」
と言いながらはしゃぐ様子を微笑ましくながめつつも、心の中は爆笑。

私 『うそでしょう? 大学生には全然見えませんぞ』

しかし
これは久しぶりに会った仲間うちで、必ずと言っていいほど
交わされる、心からの、自分たちにとっては真実の言葉です。
覚えがあります。 確かにそう見えるのです。
そして、気分も若返る。

まさしく、無年齢状態。

たとえば
三十五歳で亡くなった土方歳三の写真を眺めているとき、私は確実にその頃の彼より若いのです。
いわゆる無年齢状態でお慕いしているのです。

そう考えると、やはりたいていの時間、心は無年齢でいるようです。
チェコ生まれのフランス人である “ミラン クンデラ”氏も
そう言うのだから、国籍を問わずにほとんどの人がそうなのでしょう。
面白いですね。

上記の言葉が書かれている本のタイトルは『不滅』です。
表紙に日本語と共に書かれてる小さな文字は、フランス語です。

「l'immortalité」(リモルタリテ)

「l'」部分は冠詞です。

「immortalité」(イモルタリテ)・・・不滅・不朽


英語も似た綴りです。

「immortality」(イモータレティ)・・・不滅・不死

〇〇は不滅です。 この英作文は形容詞を使って

〇〇 is immortal.

昔、後楽園球場で聞いたセリフです。

私は大学でフランス語を専攻した手前、当時はフランス文学も嗜みましたが
回りくどい表現に、うんざりした記憶があります。
しかし
今回はどのような内容なのか興味を持ったので、
『不滅』を読んでみようと思います。

コメント
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