お寺さんぽ Ver.03

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混乱の加賀と宗滴さま (朝倉宗滴)3

2006年10月28日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は宗滴(そうてき)の名前が有名な、越前は朝倉家の英雄、「朝倉教景(あさくらのりかげ)」です。
ちょっと計算違いで間ができてしまいました。すみません。
(※下にリンクを用意しましたんで、忘れた方はそちらもご確認下さい)
さっそく行きます。
どうぞ↓


怪しげな謀反計画を持ちかけられた宗滴さま。
しかし、真面目な宗滴さまはこれをしっかり当主の「朝倉貞景」に告げ、お家の一大事を未然に防ぐのでした。
この後は自らも責任を感じて竜興寺へ出家しますが、すぐさま召し出されて敦賀の地を引き継ぐのです。
さて、これから「朝倉宗滴」さまの長い戦の人生が始まるのでした。
…と、その前に。


越前の隣国、加賀(石川県)では、戦国時代ならではというべき、トンでもない事が起こっていました。
まず、加賀の守護・富樫氏は「応仁の乱」の際に内輪揉めをしています。
東軍であった守護「富樫政親」が西軍に属した弟の「富樫幸千代(とがし・こうちよ)」と争っていたのです。
この時、「富樫政親」は一時期「富樫幸千代」勢に敗れて後退していますが、後に「本願寺」勢力の協力を受けて反撃。

こうして「富樫政親」は加賀守護職を取り戻すのですが、自然それに協力した「本願寺」の発言力が強まってしまうのです。
…これに危機を覚えた「富樫政親」は九代将軍「足利義尚」に追討の許可をもらいました。
そして、戦略拠点として高尾城(※石川県金沢市高尾町)を築きます。

”高尾城建築は自らの攻撃のため”と察した「本願寺」勢はこれに対抗して方々へ檄文を飛ばし、総勢二十万という兵力を集めるのです。
(※おそらく非戦闘員が混じっていたと思いますが、当時は実際にそのくらいの力があったようです)

一方、驚いた「富樫政親」の動員できた兵は約一万。
これでは戦いどころではなく、篭城するしかありません。建築したての高尾城に篭りました。
「富樫政親」としては追討の許可を得ていましたから、幕府よりの援軍を期待したのです。

しかし、待望の援軍は「本願寺」勢力によって阻止されてたのです。
加賀から越前、近江という土地は「本願寺」勢力が強い土地なんですね。

こうして、高尾城は孤立無援なまま落城。
「富樫政親」は自刃し、加賀の守護大名はなんと「本願寺」一向一揆勢によって滅んでしまうのでした。
こうして、加賀は”百姓の持ちたる国”となっていたのです。

さて「本願寺」一向一揆勢はこの加賀だけでなく、西へ侵攻して越中(富山県)の一部をも支配下としていました。
さらに、方向転換をして、越前にも侵攻の気配を見せるのです。

これは、当時の将軍・後継問題で「足利義稙」を支持していた朝倉氏牽制のため、対立していた管領「細川政元」は親密な関係であった「本願寺」勢力を動かしたようなのです。

蓮如(※戦国シミュレーション風に書くと「本願寺兼寿」 【写真の人】)の子、加賀門徒衆を指揮する「本泉寺蓮悟(ほんせんじ・れんご)」は方々へ檄文を飛ばし、越中・加賀・越前から二十から三十万という大兵力を集合させるのです
隣国、加賀・富樫氏に続いて朝倉家も滅亡の大ピンチとなってしまいました。
こりゃー洒落になりませんよ。

⇒つづく 次回は「九頭龍川合戦の宗滴さま」


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※蓮如さんの関係本はややこしくて眠気を誘われそうなものが多いんですが…。
 ジャンヌ・ダルクがセットなら読める、かな。変わんないか。
 よく知りませんが、なんかやたらイメージはいいですよね、「ジャンヌ・ダルク」って。
 いかにも戦闘とは無縁な女の子だったのではないでしょうか?

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