お寺さんぽ Ver.03

現在は更新をお休みしています。

広島城 (広島)

2011年07月03日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は広島県の広島城です。

広島と言えば、やっぱり地元の英雄「毛利元就」でしょう。
ただ、実際に行った感覚では、武田一色だった山梨県と違って毛利・毛利はしておらず、なんとなくがっかり。
あれだけの戦国大名、もう少しそれ押しでもいいのではないかなー、ってのは単に歴史好きな意見ですかね。

そんなこんなで、市内で行き易い「広島城」
こちらを築城したのが、「毛利元就」の孫、「関ヶ原合戦」では西軍の総大将となった「毛利輝元(もうり・てるもと)」でした。
毛利氏の居城と言えば、「吉田郡山城(よしだこおりやまじょう:安芸高田市)」のイメージが強いんですが、”山”の漢字が示すそちらは山間部にあり、いわゆる戦闘城でした。
旅行中、できればそっちにも行きたかったんですが…遠いとのことだったので、諦めました。
歴史ファンの方は、きっちり時間を割り振ったほうがいいかも。
なお、天文十年(1541)では、囲んだ尼子氏の大軍を撃退してたりします。
ただし、豊臣政権下で大坂城などを見学した輝元は、時代の流れを痛感。
政治・経済に適した、新しい城づくりを決意したのです。
これが天正十七年(1589)のこと。


※木の感じがステキです。

祖父元就も注目していたという、瀬戸内海に面した太田川河口の三角州に築城を開始。
元就の四男「穂井田元清(ほいだ・もときよ)」、元就の子という「二宮就辰(にのみや・なりとき)」らが普請奉行として進められ、ある程度完成した二年後に輝元が入城したようです。
なお、当時「五箇(ごか)」「五ヶ村」などと呼ばれていたこの地を「広島」としたのは、この際であったとも言われています。
諸説あるようで、パンフレットによると…
①地形を示した「広い島」という意味。
②毛利氏の祖先「大江広元」、案内役「福島元長」から命名された。
③もともと現地の人が呼んでいた地名。
…など諸説あり、はっきりとしていないのです。

慶長五年(1600)は「関ヶ原合戦」がありました。
前述したそのまま、西軍の総大将となった輝元は改易され、安芸・備後両国四十九万石は「豊臣秀吉」の子飼い「福島正則(ふくしま・まさのり)」に与えられました。
築城を引き継ぎ、外堀・外郭などを進めて広島城を完成させたのは、この正則です。
また、検地を実施したほか、身分制度の確立、街道の整備を進めて城下町を発展させていたんですが…城の普請に関して咎められた彼は、改易されてしまったのでした。


※左から、「石田三成・花押ハンドタオル」、「関ヶ原合戦トランプ」、「もとにゃり絵はがき」

こうして広島城へ入ったのが秀吉股肱の臣「浅野長政」の次男「浅野長晟(あさの・ながあきら)」です。
それから二百五十年ほど、浅野氏がこちらを治めることとなるのです。

廃藩置県以後には陸軍の施設が設けられました。
次第に広島城の建造物はなくなっていきましたが、史跡として評価を受け、天守閣は国宝に指定されています。
しかし、明治七年の出火で本丸、三の丸が焼失し、さらに原爆によって建造物は全て壊滅してしまったのでした。
内部は歴史博物館となっている現在の広島城は、昭和三十三年(1958)の再建なのです。



※もとにゃり…実に良い雰囲気です。


前述したように付近は毛利・毛利しておらず、城内グッズもそんな感じ。
ぶっちゃけ、あまり関係ない武将のがずらりと並んでいました。
そんな中光っていたのが、「もとにゃり絵はがき」
猫キャラをかぶせるのは彦根城からセオリーですが、”三本の矢”と重ねたこちらは震える手、ぽかんとした三匹の猫が良く、可愛らしいものでした。
もっといろいろグッズ化してほしいですね。



[関連記事] 【歴史・その他】
⇒ 「両・分・朱」の貨幣制度
⇒ 「軍師」について
⇒ 海賊大将・藤原純友「承平・天慶の乱」[   
⇒ 晴明神社 (京都) 
⇒ 行こう!八王子城址 [ 前編 中編 後編 ]
⇒ 宇都宮城 (栃木) 
⇒ 土浦城址 (茨城) 
⇒ 七尾城址 (石川) 
⇒ 武田神社・石水寺要害山・積翠寺 (山梨) 
⇒ 滋賀県 「姉川古戦場」 (史跡探訪シリーズ)
⇒ 箱根石仏群・記念館 (箱根)
⇒ 行こう!「関ヶ原ウォーランド」 (岐阜)
⇒ 三河武士のやかた 家康館 (愛知県・岡崎公園)
⇒ 源氏夢回廊 (滋賀・石山寺)
⇒ 石橋山古戦場・与一塚 (神奈川)
⇒ 河村城址 (神奈川)
⇒ 戦国武将・動物愛称いろいろ(調査中)
⇒ お寺バンザイ! (たまに行くならこんな寺・京都編)
⇒ お寺バンザイ! (たまに行くならこんな寺・京都外地域編)



 ★宜しければ応援クリックお願いします。  ⇒ 【人気blogランキング】


戦国武将携帯ゲームポーチ 「毛利元就」
クリエーター情報なし
しのびや.com

※元就ということで。
 今ではゲームポーチにもなっちゃってます。


最新の画像もっと見る