お寺さんぽ Ver.03

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松本城 (長野県・松本市)

2011年10月02日 | 歴史
のんびり気軽にさんぽがてら。
本日は、新潟からの帰りに立ち寄った、国宝「松本城」です。

そう、帰り道にあったので、ふと軽い気持ちで行ってきました。
さーっと写真撮って、登って見てこよう、みたいな。

なんだか人がいっぱいいたんですよ。
ああ、連休も最終日だからねー。
そんな事を思いつつ、城に至ると…なんとびっくり、人、人、人……
あの「松本城」が、大量の人でずらりと埋め尽くされていたのです。
びっくりしました。
床が抜け落ちてしまいそうです。
最上階まで八十分だってよ
ウソか本当か、そんな噂まで城内にありました。

さすがにそこまでは耐えられず、泣く泣く城外へ。
せめてグッズでも~と、立ち寄ったお土産にて、今回の原因が分かりました。
NHK・連続テレビ小説「おひさま」

こ、これかー!!

確か川越へ行った時も同じ目に遭いましたが、みなさんお好きですね。
最上階はまたの機会にしますよ。


※逆さ「松本城」ですよ。

さて、そんなこんなで国宝「松本城」です。
趣たっぷりな深い濃いめな色彩の五重な城と、たっぷりな堀が素敵なこちら。
文禄二年から三年頃(1593~94)の築城が残っているんだって。

もともとこちらは守護大名である、清和源氏の名門小笠原家のお城でした。
築城はだいたい戦国時代の初期である、永正年間(1504~1520)のこと。
えっと、永正七年(1510)は「織田信秀」とか、「松永久秀」が生まれてますね。
だいたいそうした頃。

松本平の井川あたりに館を構えていた、小笠原氏。
しかし、同族争いは激しく、戦国の世となると、防御に適した林地区へ館を移しました。
この「松本城」は、そちらを守る支城の一つだったのです。
この当時は「深志城」という名称でした。

さて、クーデターによって当主となった甲斐「武田晴信」は、信濃へと侵攻。
こちらの小笠原氏とも激しく争い、当主「小笠原長時」は敗れて逃亡。
付近は、武田氏の治める土地となったのでした。
武田氏は林城を破棄し、この「深志城」を拠点としたようです。

それから、時は天正十年(1582)
この年に、武田家滅亡と共に、京都では「本能寺の変」が勃発しています。
配布しているパンフレットには、再興を目指す「小笠原貞慶(おがさわら・さだよし)」が混乱に乗じて挙兵し、「深志城」を占領した、という雰囲気でしたが。
(※「小笠原長時」の三男です)
実際のところは、織田家に属して武田氏の対策をしていた貞慶が功を認められて与えられた、あるいはその後信濃を占拠した徳川氏によって与えられた、というのが正しいようです。
ともかく、徳川氏の家臣となった貞慶が、城主として返り咲いたのでした。
「松本城」と命名したのも彼でいいのかな。


※裏側はこうした風情になってます。

その後、歴史の主役は「豊臣秀吉」に。
徳川氏が関東へ移封されると、この地は「石川数正」が入っています。
城と城下町の整備ほとんどを行ったのは、数正のようです。
秀吉にそそのかされ、徳川氏より出奔したという経緯もあってか、石落・矢狭間・鉄砲狭間などを無数に備えた、戦闘城という風情になってますね。
大久保長安事件に連座し、数正の子「石川康長」は改易。
その後は戸田氏、松平氏、堀田氏などが藩主となっていったのでした。

城内には展示があり、鉄砲とか城の歴史が見れます。
だいたい城はそうですが、かなり階段が急で段の高さもあったので、お年寄りは特に注意。


[住所]
 松本城 長野県松本市丸の内4-1

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※コレですね。
 いやはや、凄い集客力でした。



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