短編小説「さなさん」の中の挿絵です。タイトルは、「はばたき」です。
主人公さなには、よくわらないことだらけです。
今日も間に合わないと、ひたすら坂を駆け下りています。
早朝から畑で働く近所の人たちには、こんな風に見えました。
はやっていくわい。
今日のタイトルは、「クラブを振るとよく眠る」です。
普段は夜中に起きだして、一人静かに考えブログを書きます。
運動をした(クラブを振った)日は、二度寝になります。
夕飯を食べてひと眠り。夜中に寒くなり布団に入る。
翌朝は疲れているから起きだせない。
遅く起きると一人静かにとはいかない。あれもこれもせねばと気にかかる。
当然テレビはついている。妻は起きており、話しかけてくる。
いろんなものを気にしながら、時間をやりくりして書く状態になる。
集中はできないと思われる。
主婦で小説家の方が、家事の合間に台所の立ち机でペンを走らせる。
よく集中できるものと不思議に思い、私はいつも恐れています。
そして書けない理由にする。
主婦は、どんなに忙しくても書く。
反抗期の息子の口に、梅干し入りの握り飯を放り込む。
手を抜いた料理と言われようが、今日もソーメンチャンプルーをテーブルに載せる。
毎日のことなんです。高級食材を使うこともなく、皆が腹を満たす。
女を抱く段になると、金閣寺が顕れ不能になる。
トンネルを抜けると、そこは雪国。絶望から這い出る生とはなんなのか。
どちらも官能美を目の前にし、戸惑い、追い求め苦しんだ。世界に認められた小説です。
一方、主婦の書く物語は、日常の必然とユーモアがモチーフです。
鳥肌が立つ。寒さを防ぐ動物(人間)としての本能であったが、今や不要な名残である。
何かわからぬが、音楽を聞いたり、画像を見たりすると鳥肌が立つことがあります。
恐怖と感動のしるしと教えていただきました。
どんなに美味しいものを食べても、素晴らしい物語に出会っても鳥肌が立つことはありません。
この場合は、衝撃と喜びの感情です。
日常のなかにこそ、つまりライブのなかだけで、鳥肌が立つことがあります。
「クラブを振るとよく眠る」、こんな何でもないことが嬉しいのです。
ブログを書くことで、美しい人生を切り取ることも、そこから哲学を紡ぎだすこともできません。
人々の琴線に触れ、鳥肌が立つような日常(笑いとペーソス)を描ければと日々挑戦しています。
妻に、あれしてね、これお願いのすき間を縫って頑張ります。
犬近し 猫毛逆立ち 尾が願う
2021年2月19日
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