故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

クラブを振るとよく眠る

2021-02-19 11:58:20 | よもやま話

短編小説「さなさん」の中の挿絵です。タイトルは、「はばたき」です。
主人公さなには、よくわらないことだらけです。
今日も間に合わないと、ひたすら坂を駆け下りています。
早朝から畑で働く近所の人たちには、こんな風に見えました。
はやっていくわい。


今日のタイトルは、「クラブを振るとよく眠る」です。
普段は夜中に起きだして、一人静かに考えブログを書きます。
運動をした(クラブを振った)日は、二度寝になります。
夕飯を食べてひと眠り。夜中に寒くなり布団に入る。
翌朝は疲れているから起きだせない。
遅く起きると一人静かにとはいかない。あれもこれもせねばと気にかかる。
当然テレビはついている。妻は起きており、話しかけてくる。
いろんなものを気にしながら、時間をやりくりして書く状態になる。

集中はできないと思われる。
主婦で小説家の方が、家事の合間に台所の立ち机でペンを走らせる。
よく集中できるものと不思議に思い、私はいつも恐れています。
そして書けない理由にする。

主婦は、どんなに忙しくても書く。
反抗期の息子の口に、梅干し入りの握り飯を放り込む。
手を抜いた料理と言われようが、今日もソーメンチャンプルーをテーブルに載せる。
毎日のことなんです。高級食材を使うこともなく、皆が腹を満たす。

女を抱く段になると、金閣寺が顕れ不能になる。
トンネルを抜けると、そこは雪国。絶望から這い出る生とはなんなのか。
どちらも官能美を目の前にし、戸惑い、追い求め苦しんだ。世界に認められた小説です。
一方、主婦の書く物語は、日常の必然とユーモアがモチーフです。

鳥肌が立つ。寒さを防ぐ動物(人間)としての本能であったが、今や不要な名残である。
何かわからぬが、音楽を聞いたり、画像を見たりすると鳥肌が立つことがあります。
恐怖と感動のしるしと教えていただきました。

どんなに美味しいものを食べても、素晴らしい物語に出会っても鳥肌が立つことはありません。
この場合は、衝撃と喜びの感情です。
日常のなかにこそ、つまりライブのなかだけで、鳥肌が立つことがあります。
「クラブを振るとよく眠る」、こんな何でもないことが嬉しいのです。
ブログを書くことで、美しい人生を切り取ることも、そこから哲学を紡ぎだすこともできません。
人々の琴線に触れ、鳥肌が立つような日常(笑いとペーソス)を描ければと日々挑戦しています。
妻に、あれしてね、これお願いのすき間を縫って頑張ります。

犬近し 猫毛逆立ち 尾が願う  

2021年2月19日
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