故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

おもと(於茂登)

2020-02-13 04:34:58 | よもやま話

タイトルは、「一日の終わり、祝う」です。
飲んだら、何もしない。寝るだけです。


今日のテーマは、「おもと(於茂登)」です。
友人からいただいた琉球泡盛です。
飲むものもなく、土産を開けた。
6年ものの古酒(クース、43度)でした。
ためらいなく開けて、ちびり。
妻にも味わってもらう。納得の笑顔です。

泡盛は臭くて飲めない。
13年前にもらった泡盛が、封も開けずに残っている。
俺は飲まんから、好きなあんたにあげると言われた。
いいや、そんな高価(高価値)なものはいただけません。
そんなに高いものじゃないよ。
では、一緒に飲もうと封を開けた。
20年ものの古酒である。
友人は、驚愕の顔をした。
やらんでよかった。一緒に空けた。

新横浜に行きつけの飲み屋があった。
大きな商社の営業マンだった主人が開いた店である。
好きが高じて、自分の舌で選んだ各地の銘酒が置いてあった。
銘酒に合う日本料理を仕込む板さんもスカウトしていた。
マスターのおまかせで、酒を飲み始めた。
すっきりの後は、まったりと私は転がされた。
はまってしまい通い続けた。
その店はもうない。主人の病気と共に閉じてしまった。

ドイツ、ブランシュワイク(ハノーバーから車で一時間、旧東ドイツ迄70Km)でのこと。
5月のビアガーデンに連れていかれました。コートを着てビールを飲んだ。
地産のビールでした。多くのヨーロッパの国では、ビールは水と麦芽とホップだけで作られる。
地ビール会社が、アンハイザーブッシュ・インベブ(ベルギー)に買収された。
市民が金を出し合って買い戻した。
当然、飲んだのは地元のビール会社のものでした。
一杯、二杯と重ねるごとに、温かくなり帰りには千鳥足でコートも不要でした。
バイツェンビール(小麦麦芽)も飲んだが、地ビールは格別でした。

韓国のアジュマ(おばさん)が営む食堂で、毎晩手作りのマッコリを飲んだ。
よく冷えており、何杯でも入った。二か月間、決まって翌日は二日酔いでした。
アジュマの笑顔がとても素敵でした。
最新の精米技術を学びに来た韓国人の業者から、次来るときの土産は何がよいかと聞かれた。
当然、マッコリ。
2リットル入りの紙パックで20本抱えて来てくれた。
包み隠さず教えてくれたお礼だと言った。
同僚に半分あげて、残り10本を満員電車に揺られながら持ち帰った。
アジュマを思い出しながら、毎晩飲んだ。

洋の東西、酒にまつわる話は尽きない。
男も女も酔い狂う。
開けたあくる日は、いつものように汗を流す。

「おもと(於茂登)」、美味しかったよ。
ありがとう。

2020年2月13日
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出来なくなる時

2020-02-12 17:43:55 | よもやま話

絵のタイトルは、「雪道」です。


今日のタイトルは、「出来なくなる時」です。
これから、いろんなことができなくなるだろうと考える。

記憶容量が小さくなっていると思う。
知っている人がどこにいて、こうすれば知ることができると記憶する量を少なくした。
映像記憶は、名前の記憶より数十倍大きいと知る。
人の名前が出てこないからと言って、臆することはない。
何かの拍子に思い出すことだってあるはずである。

身体が思うように動かせなくなったって、時間をかければできる。
腰をのばして草をとる。
辛くなり、膝をつきながらも続ける。
果てには、座り込んで手の届く範囲の草を取る。

先輩は、胃がん全摘の手術のあと病院内を一万歩歩いていた。
胃ろうを取ってから苦しんだ。
食べたものが腸に落ち着くまで横になれない。
逆流するからである。
それでも、食べる回数を増やし、手術の2年後にはゴルフを再開し、
今では年間50ラウンドのゴルフをこなしている。
先輩は病気と付き合って、生きている。

病院や施設に入れられ、刺激のない生活を送るときが来るだろう。
未経験ゆえに、対策が思い当たらない。
仲人さんは、施設の窓から「事故が起こるかもしれない」と、日がな一日門を見ると言われた。
起こらない日々に慣れてしまい、見ることに飽きてしまった。
私だったら、架空の事故を起こしてしまい、顛末を文章に書き上げるだろう。

義母は90歳を超え、一人暮らしをしている。
身体が凝った時、柱に身体を押し付け揉んでいると聞いた。

「出来なくなる時」は必ず来る。
その時は、まだできることを続けようと覚悟している。
全部できなくなって、終いになるまであきらめない。

今日は、ゴルフでいっぱい叩いてしまった。
できることを喜ぶことにした。

棺桶を 這い出し朽ちて 骨になる

2020年2月12日
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人に会う

2020-02-11 06:35:39 | よもやま話

絵のタイトルは、「あんた誰、私ね」です。
あのアグネス・チャンさんが、公園で目の前を歩く鳩を見た。
「美味しそうだ」と思われたとか。


雉を捌いた。
凍土、表面より10cm。砕き穴を掘る。
80℃以上の湯をかけ、羽根をむしる。
左右対称の構造を持つ、肉を骨から外す。
背骨にそって左右に伸びる、わずかできれいな「ささみ」を切り取る。
今日の友人のおまかせ料理として、バターで焼いてこっそり出そう。

今日のタイトルは、「人に会う」です。
私の旅は、人に会うためです。
名所旧跡を訪ねない。妻には不満です。
一筆書きの旅の途中で、人に会う。
性格が難しそうな人の時は、事前にアポを取る。
優しい人の時は、突然訪問する。そして、旧交を温める。
何千キロかけて行き、留守でも構わない。
人には、都合がある。暮らしの中のあなたに会いたい。

初めての場所を訪ねる。
裏通りを歩く。
暮らしの中に息吹を感じる。
人々の工夫を学ぶ。
常に、人ありきです。

4年前、「弁当に石をつめて」の暮らしを余儀なくされた移住者の息子を訪ねた。
食い詰め者として移住し、食育と称し弁当を持参するよう、教師に言われた。
弁当に詰めるものがなく、石を詰めた。
移住入門者の私に、そんな話をしてくれた。

久しぶりに訪ねた。
畑を開墾し、作物を植えた話をした。
篠竹の補給路を断つため、山際に塹壕を掘った。
庭木を剪定し、空間を楽しみたいと山の木を伐り、塹壕に埋めた。
大雨でも塹壕が一時貯水をし、畑の表土は流されなかった。
カフェで、地域で採れる果物を美味しいものにして、売りまたプレゼントしている話をした。
さらなる面白い田舎の暮らし方について、話をしてくれた。
初めから、暮らしの工夫を話してはくれなかった。
こちらが話すレベルに応じて、話は広がり濃くなる。

初恋の人に会う。
恩師に会う。
どちらも半世紀が経っていた。
初恋の人に想いの丈を話した。
応えられなかった涙の理由を、恩師に伝えた。
思い残すことは、なくなった。
会う気があれば、いつでも会える。
心の中で、会えることもある。

いつ咲くか つぼみも花に 綿毛舞う

2020年2月11日
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書くことは楽しい

2020-02-10 10:31:45 | よもやま話

写真もよい。
感動をひと手間かけて、伝えたい。
私は、こう感じたと。


今日のタイトルは、「書くことは楽しい」です。
書くことは、私にとって自己表現の一つです。
テーマを決めて書き始める。
どんな文章になるのか、毎回わくわくする。

汚いことは書きたくない。
かと言って、えぐることは避けられない。
その葛藤で、毎回エネルギーを費やします。

ベニカナメモチを剪定した。
生け垣としては、薹が立っている。
地面から1mは幹のみ、それから上に4mほど伸びている。
電線に届こうかという高さである。
10m長さの生け垣を総高3mに剪定した。
剪定ばさみで、邪魔な葉を落とし、幹や枝を手鋸で伐りそろえる。
数えきれないくらい脚立を上り下りした。伐った枝を30回も往復し片づけた。
さっぱりした。
北風をまともに受けることになり、とても寒い。
夜は、経験したことのない腿の内側がつる始末。

ベニカナメモチの剪定について調べたところ、以下のような記事を見つけた。
真っ赤な新芽と緑の葉が美しいベニカナメモチは、日本中で生垣として植えられていた木です。
剪定をすることで季節を問わずに赤い芽を見られるため、秋の紅葉にはない風情を感じられて人気がありました。
刈り込み剪定の時期としては3月、6月、9月の年3回に分けて行うのが理想的です。
(ネット記事より抜粋)

隣人(鉄砲撃ち)が、今年最後の雉だと言って、二羽持ってきた。
早く捌けと、妻から言われた。明日、カフェで使うか悩んでいる。

やりたくないことも、やりたいこともお構いなしに片づける。
明日は、待望の休みであるが、友人たちが一年に一回の祭りに行き、
帰りにカフェで飲みたいと希望が出た。
いつもの飲み物は、日本酒と焼酎である。
先輩からいただいたまま封を開けずにいた、一本3万円のウイスキーを飲んでもらおうか。

音楽家は奏で、画家は絵を描く。
感動をモチーフにして自由に表現する。
作品が、他の人にも感動を伝える。
ジャズミュージッシャンの坂田明は、
かつて、ベルリンの壁の東側に住むミュージシャンとフリージャズをセッションした。
22年ぶりに訪ねたドイツの友人は、難病に罹りサックスが吹けなくなっていた。
彼は、坂田の歌が好きだと言う。咄嗟に坂田は、「大漁節」を切なく歌った。

暮らしの中に哲学がある。
大いに学び、感動を綴っている。
散文的になろうと構やしない。
今は、ピン止めするように書いておく。

コンポストに米糠を混ぜ、さらに発酵させたい。
もうすぐ、畑に春野菜の苗を植える。その前に有機肥料を埋めておきたい。
カフェの周りの伸びきった木々の剪定もせねばなるまい。
やればやるほど、仕事は増えていく。

書くことで、ボケ防止になるとよい。

穴を掘り 羽毛と枝で 暗渠とす

2020年2月10日
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幸せの右肩上がり

2020-02-08 08:26:48 | よもやま話

ベランダ野菜の「トマト」です。
さつまいものつるは、柵におさげにして結びました。
生ごみを米ぬかと合わせ、ベランダの片隅で有機肥料を作りました。
ちゃんとできたがな。


今年一番の冷え込みでした。
終日、地面は凍りっぱなしでした。
井水の末端タップが凍りました。屋内です。
ヒーター線を巻かなければなりません。
地面が凍ると、登山靴の裏に泥がつかないのでちょっぴり嬉しい。

今日のタイトルは、「幸せの右肩上がり」です。
会社の経営で大事な指針とされるのが、昨年対比の数字です。
もっとも大事なのは、利益アップでしょうか。
コンビニエンスストアーの店舗数も頭打ちとなって久しい。
利益追求のため、ナショナルブランドからプライベートブランドへシフトする。
メーカーは同じでもプライベートブランドが安い。
自社でリスクをとらず、大量購入を理由にメーカーから利益を吸い上げる。
メーカーを変えるなり、自社でリスクを取って開発したものとは違う。

カフェの顧客数は、昨年と同じでした。
人口が減少しているので、この数字は良いと考える。
昼営業では、徐々に地域外の人が増えている。口コミで広がっている。
パン製造も変わってきた。
ライ麦パン、野菜(じゃがいも、かぼちゃ)と果物(ブルーベリー、りんご)入りのパンを増やしてきた。
お任せ料理も畑でできるもの(自家栽培)、地域で採れる旬のものが多くなってきた。
私達の工夫です。
経費を抑え、料理を美味しくする。

お客さんとの会話を楽しめるようになった。
売れ残ったパンを配る範囲も広がった。
草刈と剪定の範囲も広がり、頻度を増やすことができた。
やりたい仕事が、どんどん増えてきた。
ますます筋肉がついてきた。
ゴルフのスコアーも徐々によくなった。
かみさんと喧嘩する回数も減ってきた。

日本は少子高齢化にあえいでいる。
AIが、現在の仕事の半分近くをこなすようになる。
子供たちが成長して大人になったころ、仕事の65%は、今は存在しない新しい職種らしい。
言いたいことがどんどん言えるようになる。
英語ですべての授業を受ける学校が増えてくる。
日本語を話し、英語などの外国語を話す若いものが多くなる。
外国から、観光目的ではない仕事をする人が移住してくる。
そのうち、総人口の20%は外国人になり、日本国籍を取得する日が来るかもしれない。

福井県が、暮らしの幸せ度は全国一らしい。
昨年対比の幸せ度が、社会の指針の数字となるやもしれない。
これまでのお金でしか判断できない尺度が変わってくる。
新しい仕事に伴って、多くの新語が出てくることだろう。
新しい考え方が出てくるだろう。
ips細胞で、寿命が延びる。新しい高齢化が普通になるかもしれない。
70歳まで働くことが当たり前のことになる。
定年と共に第二の人生を計画することも不可能になる。
だから、初めから好きなことをやりたいと言う人が増えてくる。
好きなことばかりやる人が増えたら、3K(きつい、汚い、危険)の仕事をする人がいなくなる。
AIが代わりをできるのだろうか。

変わらぬのは、人間です。
変わるのは、歴史です。
「幸せの右肩上がり」を見ることができるだろうか。
その前に、ちょっとだけ味わっています。

枯れ枝に 何か見つけし 鳥回る

2020年2月8日
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