絵のタイトルは、「ひ弱だった、いつしか強くなった」です。
種から苗に、風に吹かれても倒れぬ野菜です。
一生懸命が報われる日は来ない。
それでも、一生懸命です。
笑うしかないでしょう。
幼稚園の運動会に父兄が参加する。
我が子の前で、大勢の応援を受けながらお父さんが疾走する。
ひときわ息子の声が響く。
前に進むのは気持ちだけ。
ああーあ、言わんこっちゃない。
転んでしもうたがな。
打ち所が悪く、骨を折ってしまいました。
防衛大時代に得意だった匍匐前進を、走る前に見たばかりでした。
今日のタイトルは、「一生懸命は、笑えるで」です。
今しかない。
やりたい気持ちを抑えることができない。
かみさんに相談して3日目、会社に辞表を出してきました。
やんなはれと、かみさんは驚きながらも背中を押してくれました。
覚悟が足りませんでした。何をやっても「ええっ」ばかりの人生でした。
お前を美術館に連れて行ってやるでと東京に出ました。
次から次にできる子どもの世話で、
かみさんが、成長した子供と一緒に美術館に行ったのは、10年後でした。
苦労に苦労を重ねて、これから二人で何かやろうなと言ったきり、
かみさんを向こうへ行かせてしまった。
救ってくれたのは、6年前の同級会で再会した妻です。
ライバルに負けじと頑張った。もう一度心に灯を点けてくれた。
「おはよ」と東京のアパートに来た妻にも後はなかった。
ライバルがいたのか、いなかったのか知らない。
カフェを起業して、今年で4年目を迎える。
これまでの3年間、カフェからの給料はなかった。
協力隊としてカフェを始めたからであり、赤字だったから。
今年から年金生活です。
嬉しいことに、初給料をいただきました。
2万円です。何に使おうかな。
高給取りだった過去。
ほんまに、笑えるで。
いやいや、「一生懸命は、笑えるで」は始まったばかりです。
総入れ歯 いつまで噛んで 飲み込むか
2020年2月1日