タイトルは、「一日の終わり、祝う」です。
飲んだら、何もしない。寝るだけです。
今日のテーマは、「おもと(於茂登)」です。
友人からいただいた琉球泡盛です。
飲むものもなく、土産を開けた。
6年ものの古酒(クース、43度)でした。
ためらいなく開けて、ちびり。
妻にも味わってもらう。納得の笑顔です。
泡盛は臭くて飲めない。
13年前にもらった泡盛が、封も開けずに残っている。
俺は飲まんから、好きなあんたにあげると言われた。
いいや、そんな高価(高価値)なものはいただけません。
そんなに高いものじゃないよ。
では、一緒に飲もうと封を開けた。
20年ものの古酒である。
友人は、驚愕の顔をした。
やらんでよかった。一緒に空けた。
新横浜に行きつけの飲み屋があった。
大きな商社の営業マンだった主人が開いた店である。
好きが高じて、自分の舌で選んだ各地の銘酒が置いてあった。
銘酒に合う日本料理を仕込む板さんもスカウトしていた。
マスターのおまかせで、酒を飲み始めた。
すっきりの後は、まったりと私は転がされた。
はまってしまい通い続けた。
その店はもうない。主人の病気と共に閉じてしまった。
ドイツ、ブランシュワイク(ハノーバーから車で一時間、旧東ドイツ迄70Km)でのこと。
5月のビアガーデンに連れていかれました。コートを着てビールを飲んだ。
地産のビールでした。多くのヨーロッパの国では、ビールは水と麦芽とホップだけで作られる。
地ビール会社が、アンハイザーブッシュ・インベブ(ベルギー)に買収された。
市民が金を出し合って買い戻した。
当然、飲んだのは地元のビール会社のものでした。
一杯、二杯と重ねるごとに、温かくなり帰りには千鳥足でコートも不要でした。
バイツェンビール(小麦麦芽)も飲んだが、地ビールは格別でした。
韓国のアジュマ(おばさん)が営む食堂で、毎晩手作りのマッコリを飲んだ。
よく冷えており、何杯でも入った。二か月間、決まって翌日は二日酔いでした。
アジュマの笑顔がとても素敵でした。
最新の精米技術を学びに来た韓国人の業者から、次来るときの土産は何がよいかと聞かれた。
当然、マッコリ。
2リットル入りの紙パックで20本抱えて来てくれた。
包み隠さず教えてくれたお礼だと言った。
同僚に半分あげて、残り10本を満員電車に揺られながら持ち帰った。
アジュマを思い出しながら、毎晩飲んだ。
洋の東西、酒にまつわる話は尽きない。
男も女も酔い狂う。
開けたあくる日は、いつものように汗を流す。
「おもと(於茂登)」、美味しかったよ。
ありがとう。
2020年2月13日