故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

今、何やってるの

2020-10-30 05:26:14 | プロジェクトエンジニアー

御年、80オーバーの豪傑ばあさんです。
タイトルは、「ますます元気」です。
似顔絵を渡したら、しわが多いと叱られました。
二三本は削って、サービスしたのにな。


やっと、日常を取り戻しました。
会津から「お好み焼き」の師匠(40歳)が来た。ゴルフをやる為です。
地域の友人と妻と一緒に1.5ラウンドした。そのあと、反省会と言って飲んだ。
客人を迎えるわけですから、破れた障子を張り替え、寝具を干して、
土産にしていただこうと野菜を取り入れた。
昨日は、木枯らしの前兆の風が吹いた。気にかかっていたおばあちゃんの草だらけの畑を鋤いた。
毎日、スケジュールをこさえ、追っかける。

今日のタイトルは、「今、何やってるの」です。
常々思います。人々は、過去の栄光について語りがります。
こんなことをした。かつては、スタイルが良くて「なんとか小町」だったと話される。
一枚ずつ、良いことをしたと綴ります。一分ごとのきざみのような羅列です。
私にとっては、「そうですか」で終わりです。
じゃ、「今、何やってるの」と聞き返したい。

毎日が、博打と酒に浸っています。恋に破れ、リストカットを繰り返しています。
そんなに大げさなものでなくても、日々駄々洩れの贅沢三昧と怠惰な暮らしです。
体重が増え、膝関節がきしむ。通販でコラーゲンを買い摂取するも、一向に改善しない。
世間や薬のせいにする。あんたが悪い、私やちっとも悪くない。

そうですか。

歳を重ねるごとに、「若かった頃」が懐かしい。
それは、誰も浸りたい。ところが、経験者であっても毎日が初舞台の現実が待っている。
こんなはずじゃなかった。政府が言うように、2000万円用意した。
これで、老後は安泰と思っていた。
ところがどっこい、お金は湯水のごとく流れていく。
借金こそないが、貯金が半分になった。
増やそうと思うなよ。助けようと思うなよ。経験値が語りかける。
孫の声に泣きすがれて、甘い話に耳を傾ける。気づいてみれば、無一文。
過去の栄光は、誰も信じてくれないし、厳しい現実ばかりがのしかかる。

そうですね。

稼ぎなはれ。月4万円でよいから働きましょう。
主婦業は、月給にして17万円と聞いた。
四国のばあちゃんは、葉っぱを集めて農協に出す。
100万円は軽く稼がれる。月収か年収か知りません。
どこのばあちゃんも、Faxを入れ、機械の前で待っている。
情報入手と同時に、担当者に電話を入れる。
常日頃、どこの山にその葉っぱがあるか熟知している。
ぱっぱっぱと葉を集め、ちゃっちゃっちゃと昼前に手を叩く。
ここでも、産直で年収300万円の豪傑ばばあがいると聞く。
孫に、「このグローブ7万円」と鼻を膨らませる。
孫は、グローブに油をくれながら、ばあちゃんのいうことは何でも聞く。
ばあちゃんの肌つやの良いこと。

どうですか。

若者で、「過去の栄光、実績」を語るものは相手にしない。
語る暇があったら、リスクをとって働けと言いたい。
リスクは親で、恩恵ばかりを欲しがる。こんな子に育てのは私です。
いいや、待ちなさい。あなたの背中を子供は見ています。
歳を重ねて、あんな背中を我が子に見せられるか不安です。
どうするかは、子どもにまかせましょう。

これで、よいのかな。

今が、大切です。
病気で明日をも分からない命です。
消え入る前にパッと弾ける。
和ろうそくのように生きたい。

川に鮭 朽ちて苔むし 子の餌に

2020年10月30日
コメント
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