故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

麺類

2020-10-11 06:12:02 | 思い出話

この地に来て、初めて打った10割蕎麦です。
ぶつぎりで、美味しくなかった。
水回しに3年はかかる。粉に水を落としながら回す。
だまになり、最後の水を足し粘土状になるのが一瞬のことです。
できるだけ四角に伸ばした麺体を、包丁を斜めに倒しながら、均等の太さに切っていく。
水ではなく湯だと10割でもうまく打てるそうですが、見るだけでやれたことはありません。
ここで初めて食べた10割蕎麦は香りが良くて、腹いっぱいでもおかわりができました。


今日のタイトルは、「麺類」です。
故郷広島では、小麦を粉屋に持っていき、うどん(乾麺)と交換してもらいました。
同じく、大豆を持っていき、豆腐や揚げと交換してもらいました。
60年以上も前の話です。
家族が多かったので、乾麺を釜で茹で上げ、夏は酢醤油、冬は煮干しつゆでいただきました。
母は、出汁に使った煮干しをうどんの上に載せて出してくれました。煮干しをよけながら食べました。
来る日も来る日もうどんで、今でもうどんは苦手です。

高校は広島に通いました。小遣いもなく、年に2度、県病院電停前の「頼々亭」で中華そばを食べました。
先代は、こってりした豚骨スープを3日間煮込んでいました。
細めの中華麺、トッピングはこれでもかと錦糸卵を載せてくれました。
もう終わりかと、腹空かしの私はスープを飲み干しました。
35年ぶりに訪ねて食べました。スープは健康のため少しあっさりしたものになっていました。
麺は昔のままでした。帰郷の際は、必ず寄ります。

会社員になって、御徒町辺りの安い飲み屋さんに通いました。
帰りがけに、駅前で讃岐うどんを食べることがありました。
うどんが嫌いなはずでしたが、ゆずの香りに誘われて、熱いのをすすりこみました。

時は経ち、50歳を越えてから営業職をやるようになり、九州に通いました。
お客さんと会食を終え、同僚の外人の方と小倉の屋台でラーメンを食べました。
あっさり味の豚骨スープに、細麺が良く合いました。二人で、夜の街に繰り出しました。

40代でプロジェクトエンジニアーをやっていました。
コンビニエンスストアー専用の麺工場を造りました。
麺体を5段ローラーで順繰りに細くし、麺きり機械で所定の長さ、太さに切ってそのまま釜に投じる。
釜の中を、かごが通過する間に茹で上がり、4℃の冷水でしめる。
試運転の最初に出てきたそーめんを、めんつゆでいただきました。そりゃ美味かった。
後にパン工場も造りましたが、揚げたてのカレーパンも同様に美味しかった。

今回の旅行で、ラーメンを食べたい。
醤油味の中華そばが好きです。朝ラーメンもやってるとのこと。
大根葉を塩締めして混ぜたおにぎりは、昼ごはんになりそうです。

さあ、出かけましょうか。

ゆずの香に 錦糸卵か 金木犀

2020年10月11日
コメント
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