このタイトルに合わせる絵を探した。
この絵を選んだ。
タイトルは、「あなたに会いたい」です。
今日のタイトルは、「暗示」です。
暗示とは、
別のものを示して、それとなく感づかせること。
感覚・観念・意図などが、理性に訴えることなく無意識のうちに他人に伝達される現象。
(広辞苑より)
爺さんの葬式の日、母が炊いた飯はとてもまずかった。
水量を間違えていた。大勢の弔問客のため大釜で炊いた。
母の夢をみた。なんとか太夫の追っかけをしていた。それも、取り巻きに近い存在であった。
なんとか大夫の名前は、現在住んでいる隣町の名前を冠にしていた。
母と話した。肌はつやつやとして、ふっくらとしていた。前に帯をしていた。
私は、サッカー部のOB会に出席した後、飲み席で母を見かけた。
タクシーで帰り、縁側に寝ている父と話した。涼しいのに布団をかけていた。
布団から出ている両足は、片方義足で残りはゴボウのような細足だった。
一年間努力して、走れるようになった。今度、聖火ランナーとして走ると言った。
父は、傷痍軍人であった。失ったのは、右目であった。
私は、今年父が亡くなった歳になった。母が亡くなって7年経っている。
両親の夢をみるのは、記憶している限り初めてである。
この夢は、私の中の何に話しかけたのか、寝床で反芻した。
妻は、寝ている。
遺産相続のかたをつけてくれと言ってるのか。
やり残したことがあったのか。
私の意識が、向こうに行ったのか。
夢の後悔はない。むしろ、両親はそれぞれ楽しくやっていると感じた。
心配するな。
ちゃんと生きろ。
楽しく送れ。
私が子ども達の夢に現れるとしても、そういうだろう。
私は、夢の「暗示」を重く受け止めたい。
ススキ揺れ 虫が鳴き止み 来し方を