故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

想像力

2019-04-10 11:15:39 | よもやま話

絵のタイトルは、恋心。
なんと解説したらよいものか。
感じて描いて、出来あがった絵を見てタイトルを付けました。
どちらも、想像の世界のことです。


今日のタイトルは、「想像力」です。
想像とは、
実際に経験していないことを、こうではないかとおしはかること。
現前の知覚に与えられていない物事の心象(イメージ)を心に浮かべること。
(広辞苑より)
想像力とは、
カントにおいては、感性と悟性の性質を分有し、両者を媒介して認識を成立させる能力。
ニーチェ・サルトルらにおいては、芸術経験の創造・享受両面における形象生産の契機。
構想力。
(広辞苑より)
悟性とは、
広義には、思考能力。
カントにおいては、感性に与えられる所与を認識へと構成する概念能力で、
理性と感性の中間にあり、科学的思考の主体。
ヘーゲルにおいては、弁証法的思考能力としての理性に対して、対象を固定的にとらえ、
他との区別に固執する思考能力。

やっかいなタイトルを選んだと後悔しています。
つまりは、想像力とは実際に感じることを頭で想像しながら創り出すもので、
失敗を繰り返しながら納得できるものを作り出していく能力のこと。
自分が満足しなかったのは何故か、
自分は納得したけど他人には受け入れられなかったのは何故かを考える。
いつも同じ満足が得られるよう、どうしてそうなったかを記憶・記録する。

素材を見て、料理をする。
一を聞き、十を知る。
こんな人じゃないかと想像して似顔絵を描く。
不便を感じ、発明をする。
推理をして発見をする。
こんな人生素晴らしいと、小説を書く。

想像力って、こんなものなのかな。
魔法が使えたら楽ができる。
AIに分析させて利用する。
人間が忘れたことも人工知能は覚えている。
なにげなく、欲求のままに行動する。
各所に設置されたカメラの映像を分析をして、
ある人物の嗜好をあぶりだし、ダイレクトメールを送り効果的に売りつける。
人の良さにつけこんで、詐欺をする。
裏を返せば、想像力の賜物である。
子供(人生のイベントが比較的多い)の個人情報が高いことと同じである。

釣書と顔写真を見て、見合いの承諾をする。
そろそろ来るなと、馬券を購入する。
どこまでいっても、自分に都合の良いことばかりです。
人の想像力と欲は切り離せないのだろうか。
防御本能(失敗を恐れる)を具現化するのが想像力のような気もする。

きっと、私の思考に抜けているのは、想像力の後に来る努力のことである。
想像して努力をして発見したことは、予想とは反して失敗の連鎖であった。
できないことが分かった。
辛いものが好きな人に、薄味の料理を出しても受けないのと同じ何かがある。
想像の後に来るであろう結果に固執する何かがある。
いつも同じとは限らないのに、何か理屈をつけたがり記憶しようとする。
そうではない。
想像を超える何かがある。
栄養を吸収できない病み上がりの人に、栄養のある美味しいものは不要である。
薄い塩味のおかゆが良いのである。

感性と悟性(広義の思考能力)の性質を分有し、
両者を媒介して認識を成立させる能力。
(前述の説明)

何かを感じ、良かれと何かをする。
その結果が逆であれば、何かを感じ補正する。
そんな繰り返しである。
年齢を重ねるごとに、想像の世界は確かに膨れる。
しかし、時代も変わり自分も変わっていることを認識しなければならない。
小学校の運動場を見て、小さく感じる。
幼子にとっては、精一杯走っても回れない広い場所であった。
車で走ることに慣れた大人になって見れば狭い運動場である。
しかし、乳母車に捕まりながら歩行するようになったら、100mも時間のかかる距離となる。
行ったり来たりである。

想像力は、人生の邪魔をする。
楽しいかもしれないことを、苦しいものに見せる持って生まれた能力である。
壊した方がよい。
やってみなはれ。
本を読んでみなはれ。
新しいことを恐れるな。
想像(シミュレーション)するより、やることです。
分析能力に勝る知恵があるはずです。
だって、AIは汗をかかない。
かいているのは、AIを勧める人間である。

正解がないから楽しいのです。

イワヒバを 何が楽しい 庭に植え

2019年4月10日
コメント
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