故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

その場所に答えがある

2015-07-11 03:03:57 | プロジェクトエンジニアー
カメラの焦点のいたずらです

  
その場所に答えがある。

今回のプロフェッショナルは、
富山に構えるレストランを率いるシェフの話でした。
東京などの都会でもない、高級食材を使った料理でもない。

地方の採れたての食材を活かした料理こそ強みとシェフは言う。
地方に根付く伝統の食文化を積極的に取り入れるのである。

食材提供者の生産者と料理人が切磋琢磨の改善をする。

参った。と言うしかないのです。

何が参ったか。
私が言う「現場に答えが落ちている」とは少し違うような気がします。
同じようでもありますが、直感的に違うのです。

迷ったら、現場に行く。
そこでヒントを見つける。
現実と向き合えることこそ、チャンスなのです。
問題がどうして発生し、どのように解決できるか話し合えるのです。
これが、「現場に答えが落ちている」なのです。

多分、改善に対する覚悟が違うように思いました。
何とかするんだ。何とかなるはずだ。の覚悟です。
落ちているものを拾うだけなら、誰でも出来るとシェフは言っています。
それを改善する、経験に裏打ちされた覚悟のようなものです。

「現場に答えが落ちている」は、まだ甘いのです。
拾うだけなのです。見つけたものを活かす改善が最も大事なことなのです。

プロジェクトに例えると、Know-howやSolutionになります。
一品加工の工夫です。必ずや問題が起きるのです。
その時、その場で解決するから「その場所に答えがある」となるのです。
何気なく解決方法を探しはします。しかし、活かそうとはしません。
武器にしようとはしません。問題を解決したら終わりです。
これでは、「現場に答えが落ちている」なのです。

食材の新鮮さを保持する運搬方法を考えるのではなく、
大量に安く買うなどのお金持ち(商社)的な発想でもないのです。
食材そのものに近づくことが凄いことなのです。

これに参りました。

私達のボトルネックは現場に入れないことです。
問題を伝え聞きして、解決方法を提案します。
現場で何が起こっているのか、自分の目で視、自分の耳で聴くことをしないのです。
そして手前勝手な技術を押し付けようとするのです。
やはり、問題を解決する発想や覚悟が始まりから違うのです。
このシェフも迷ったことがあったのです。情報です。
東京では、早い。しかし富山には届かない。
情報とは、受け取る側には新鮮さが要求されますが、
仮に発信者になれるとすれば、常に最新なのです。

ここも、シェフが迷った末に出した答えの一つです。

食材に近づいたのも、発信者になれたのも
覚悟が違ったと思わざるを得ません。

今回も勉強させていただきました。

風景も 見ようとすれば 絶景に

2015年7月11日
コメント
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