故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

転職後の過ごし方

2015-07-05 05:25:19 | プロジェクトエンジニアー
   
会社には文化があります。

転職者が異文化だとすると、なかなか受け入れてくれません。
外資系であっても同じでした。
だが日本の会社より、自由な感じがします。

上司の顔色を窺って退社する必要はありません。
部下が帰る時、時計を見る癖がある上司もいません。
仕事が出来ていれば、誰も何も言いません。

移った会社でこうすればと提案すると、それはどこそこのやり方だから
この会社には合わないとよく聞きます。
後に、本社からこうしなさいと来たやり方と同じです。
本社から来たやり方には、良い方法だと素直に受け入れます。
一年前に提案したときは、ぼろくそに言ったのにと不思議に思います。

どこが違うのでしょう。
一つには、ハードルが高く見えてしまったのでしょう。
一方、本社から来た提案は、ハードルを越えなければと覚悟したのでしょう。
どちらのハードルも同じ高さです。
越えなければと思うと、高くないのです。

私は、過去営業職に就いた時があります。七年間やりました。
二十年の耐久性がある機械のルート営業でした。
マーケッティングの結果、2台/年間が売れる平均確率でした。
だから、新しい機械を勧めても顧客の食指は動きませんでした。
ならばと、新しい技術のパンフレットを出すのを止めました。
顧客の苦情を聞くことに専念したのでした。
顧客の不満は、売る側のことに始まり、使う側の弱点に終わりました。
どこにも、不満不都合はあるのです。

求めているものをタイムリーに出す。
決して押し売りをしないことでした。
困ることを解決することに集中しました。
売るべき機械以外の施設の不具合の相談だったり、
オペレーターの技術伝承の方法だったりしました。

今日のテーマは、「転職後の過ごし方」です。
中途転職者に求めるものは、即戦力です。
困っているから採用するのです。
その時、引き出しから特効薬を出せば良いのです。
それだけのことです。
チャンスは必ず来ます。焦らないことです。
ただ少しアレンジ(味付け)をしなければなりません。
ヨーロッパの寿司は、アボガドが寿司ネタの一つです。
海苔は、ただの黒い紙なのです。

私はこの仕事をするために来たと思わないことです。
求められるものを次から次に解決することです。
それからです。難問が来るようになります。
その時も坦々とこなすことです。
できなくてもチャレンジすることです。
今までアゲインストだった同僚も一緒に考えてくれるようになります。
ここでやっと認知されるのです。
それからは、もう新しい会社ではなくわが社となるのです。

売らない営業に徹することです。
われ先に動かないことです。
それでも地球は回っていると信じることです。
結果は次第に出てくるのです。

転職前の履歴も転職後の職歴もすべて生きて来始めます。
捨てるものは何もないのです。
会社が変わると、職が変わるとリセットされるような
気持ちになりがちです。そんなことはないのです。
会社が求めているものは、キャリアーではないのです。
解決する能力なのです。結果を出せる人間力なのです。

転職後の過ごし方は、人生そのものです。
そのうち馴染んできます。
しかし会社の文化に染まらぬことです。

私は大いに転職を勧めます。
転職後は、三年間は受け入れてくれなくてもです。


這いゼミが 羽を広げて 空を飛ぶ


2015年7月5日
コメント
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