Afternoon Avenue 25 (by hide_boo)

Perfumeと乃木坂46、IZ*ONEなどのアイドルやクルマやバイク、好きなものついて、だらだら綴ります。

Good-bye, March

2022-11-13 19:30:57 | Weblog
クルマやバイクは今まで趣味としていろいろ乗ってきた。

バイクは結婚して子供ができた段階で、降りた。

クルマは永く旅行、買い物、送迎と趣味・実用の両面で乗ってきたが、今回ついにクルマから降りることにした。

理由は、定年後の再雇用、そしてその後の年金生活で収入が確実に減ることが分かっており、生活収支もこれに合わせる必要があること。マーチのような1200CCの普通小型車を維持するには、2年ごとの車検、自賠責、自動車税、任意保険、ガソリン代を計算すると月々9000円~11000円、年間で12万円前後を負担していることになる。

この金額はクルマをもっている限り減少することはなく、経年劣化による部品交換や修理が嵩めば増えるばかり。

今の我が家の生活インフラを考えると、駅やもっとも近いスーパーまで徒歩5~7分弱、銀行、郵便局と小さな図書館もあり、自転車で10分の範囲でスーパー2件、ホームセンター1件まで比較的平坦な道のりで買い物に行ける、という非常に恵まれた環境にある。もちろん田舎町なので、いつそのスーパー群が撤退するかという懸念は残るが、客足を見る限り大きな変化は考えにくい。つまり生活の上でクルマが絶対的に必要な環境ではないのだ。

病院なども発熱外来搬送用のタクシーサービスもあるし、必要であれば、近所にアップルやタイムズのカーシェアもある。

そうしたクルマの必要性の他に、自分自身の老いによる運転時の集中力の低下を実感したことが大きい。低速ではあったが交差点を右折するときに、右手の横断歩道を渡る人影がちょうど車のピラーの影に入り、危うく轢きそうになってしまったことだ。急ブレーキを踏むことができ、その歩行者も素知らぬ顔で通り過ぎてしまい、トラブルにはならなかったが、同乗していた家族にもショックを与えたし、自分自身が注意しているつもりでも「見えて」いなかったことが、クルマに乗り続けることの自信、自己肯定感を喪失させた。

我が家のマーチはすでに10年越えで普通なら査定不能のレベルであるが、車検残期間が1年半と長いこと、走行距離も22000キロと年式の割に低いことを材料に、近所の中古車販売店4社で査定してもらい、最終的には望外の20万円での買取となった。

つい昨日、マーチは中古車販売店から派遣されてきた陸送ドライバーを乗せて、我が家から旅立った。10年以上付き合ってきたが、思ったより距離が伸ばせず、もっといろいろな道をマーチで走りたかった。それでも息子の夜の塾送迎や買い物、役に立ってくれたことは確か。12Gというトップグレードを選んだことで、後席分割可倒式シートがついていて、これを活用して本棚やらマットレスやら飲み込み、運搬することもできた。小さくそんなに背も高くないのに、十分生活車として働いてくれた。秩父の三峰神社まで遠出した時は、先代のK12型よりもしっかりしたシャシーで急峻な山道をこなしてくれたことが記憶に残っている。市場では人気は出なかったが、運転しやすいいいクルマだった。

さて、クルマのあとの交通手段の主役は自転車になる。

クルマの売却代金で最初は電動アシスト自転車を検討していたが、カミさん曰く、電動アシスト自転車も高齢のおばあさんが歩道をものすごいスピード(おそらく時速20キロ超)で飛ばしているのをみると、自分はそこまでのスピードをコントロールできるか自信がないし、最近自転車の交通事故も増加していることから、まだ身体が動くうちは電動アシストも要らないだろう、ということになった。まあ、新しくママチャリを2台新調することになるだろう。前後にカゴがつけられて、オートライト、変速機はメンテンナンスフリーを考えて内装3速のもの、というのが基本スペックになりそうだ。

クルマがない生活。

えせミニマリストとしては、実際どんなふうに生活が変わるのか、興味津々である。