今回のゲストは、アイシンシーホースの佐古賢一選手。
まずは、
南原 「さぁ、佐古選手です、よろしくお願いします」
佐古 「よろしくお願いしま~す」
南原 「ね、え~今日は何かちょっと」
佐古 「はい」
南原 「クリーム色の」
佐古 「あぁ、はい」
南原 「ジャケットとストライプのシャツで、爽やか佐古賢一なんですけども」
佐古 「いやいや、そんな爽やかじゃないです」
南原 「アハハハハハハ」
という、軽~いやり取りで番組はスタート(笑)。
南原さんと佐古選手は『Get』などで何度も共演しているだけに、最初から和やかムード満点でありました(笑)。
佐古選手は来シーズンに向けてヒザの手術をする予定だそうで。
佐古選手いわく、「僕が頑張るのは手術が終わってからのリハビリですね」。
去年もヒザの手術をしているそうですが、「リハビリ期間にこういうこと出来たなぁ」という反省があったとのこと。
南原さんは、「何ですか?リハビリの期間・・好きなDVD見ようかなとかそういう」ってなことを言ってましたが、もちろんそんなことではなく(笑)、
佐古 「トレーニングで、やっぱこういうところの筋肉を落としちゃったから、シーズン中のトレーニングで補おうっていう時間がまたロスするじゃないですか」
南原 「あっ」
佐古 「それが、ま、今年もまた新たに自分の中でいろんな目標を立てて出来るのかなっていう、そういうちょっと楽しみもありますけども」
南原 「だから何か、けっこう手術前なのにけっこう何か、まぁまぁ本人は不安なんでしょうけども」
佐古 「はい」
南原 「えぇ、ちょっと嬉しそうな顔もしてるんですけども(笑)」
佐古 「ま、嬉しくはないですけど(笑)」
南原 「アッハハハ」
佐古 「でもあの、去年の痛い思いをしてね、ずっとシーズンその・・ま、精神的にキツイ」
南原 「はい」
佐古 「そういう時期を考えると、やっぱそのスッキリして」
南原 「うん」
佐古 「やっぱ来シーズン迎えたいなっていうのがあるので」
南原 「うん」
佐古 「はい」
とのことでした。
その後は、
去年アイシンはレギュラーシーズンでは1位だったが、プレーオフでは若くて勢いがあるリンク栃木に敗れて3連覇を逃してしまった。
アイシンを応援してくれるファンは優勝するのが当たり前と思っているが、楽に優勝しているわけではないし、勝って当たり前というプレッシャーもある。
求められるものと自分たちが戦う辛さも年々増していく。
負けたら連覇が途切れ、歴史が途切れてしまうという重みも感じている。
という話などがありつつ。
南原さんも去年、代々木でアイシンの試合を見たという話に。
佐古選手のプレーを見ていた南原さんと佐古選手の間では、
南原 「佐古選手はどっちかっていうとプレーの流れを変える」
佐古 「はい」
南原 「ワーって勢いを、向こうの勢いをちょっと1回ブレイクさして」
佐古 「はい」
南原 「ちょっと試合を落ち着かせるっていうような、場面や登場もあったと思うんですけども」
佐古 「はい、もうファイナルもそういう気持ちで出てましたし、もうここ3年くらいは、自分はそういう役割での起用になってるんで」
南原 「うん」
佐古 「とにかくチームの悪い、その、流れっていうのをね」
南原 「はい」
佐古 「自分が変えれる、そういう、ま、試合終わってみれば「キーマンだったかな」みたいな」
南原 「うん、何か、バスケットボールとかもバレーボールとかもそうなんですけど、その、それまでの勢いとかありますよね」
佐古 「はい」
南原 「目に見えない何か」
佐古 「はい」
南原 「その勢いを止めるっていうのはどういうふうに考えてらっしゃいますか?」
佐古 「ま、とにかく、自分たちのいつも通りのバスケをする、その姿勢というのを変えないってことでしょうね」
南原 「あぁ~」
佐古 「はい」
南原 「はい」
佐古 「っていうのは、やっぱ悪くなれば悪くなったなりに、「いや、あいつより俺のほうがスゲーんだ」っていうのを見せたくなったりとかっていうのは選手のやっぱ、気持ちがすごいあるんですよ」
南原 「あ、なるほど」
佐古 「はい」
南原 「ま、バスケットボールは特にぶつかったりとか」
佐古 「はい、「やられたらやり返すぞ」みたいなのとか」
南原 「あ、はいはい」
佐古 「で、そういうところでね、けっこうミスが起きていってるっていうのは、スポーツのそのメンタルの戦いなんですよね」
南原 「あ、なるほど」
佐古 「だからそういうことからしてみると、やっぱメンタルが大事で」
南原 「はいはい」
佐古 「自分たちの流れを戻すのも」
南原 「はい」
佐古 「やっぱ我慢しなきゃいけないところっていうのは、もう静かに」
南原 「はい」
佐古 「こう耐えるしかないんですよ」
南原 「(笑)」
佐古 「でも、静かに耐えることが、やっぱなかなかその血気盛んな若い選手とかだと出来ないんですよね」
南原 「なるほど」
佐古 「はい」
南原 「周りが見えなくなってきて」
佐古 「はい、そういうのが流れにもう直接出てきちゃうんで、それをやっぱこう見極めて、だからメンタルの部分を、相手のメンタルが「あぁちょっとこうザワザワしだしたな」っていうときに、今度それを付け込んでっていう」
南原 「はぁ~~」
佐古 「そこらへんがやっぱ流れの、こう」
南原 「面白いですね~」
佐古 「だから僕はほとんどシュート打たないんですよ」
南原 「そうですね」
佐古 「はい、で、僕がシュートを打つっていうのはもう時間がないときとか」
南原 「はぁ、それはワザと打たないんですか?」
佐古 「打たないんですよ」
南原 「見てて、打ったら1点入るかもわかんないのにそれでも打たない」
佐古 「はい、ほとんど打たないですよ。打てても打たないケースが多いのは」
南原 「はい」
佐古 「やっぱり僕は流れを変えるために出てるんで」
南原 「はい」
佐古 「その、チームを落ち着かせるために時間を使うことっていうのかすごい有意義な、その、悪いときに出てるんで」
南原 「はい」
佐古 「あんまりその、オフェンスで力を使うと、ディフェンスで力を使えないとかっていう、そういう時間帯なんですよね」
南原 「あ、他の選手全員も含めて」
佐古 「はい、やっぱ耐えるためにはディフェンスで足を使わなきゃいけないんで」
南原 「はい」
佐古 「オフェンスでは、ゆっくり」
南原 「へぇ~」
佐古 「休んでっていう」
南原 「あ、あの規定時間ギリギリまで」
佐古 「はい、はい」
南原 「大丈夫そこまではシュートしなくても」
佐古 「はい」
南原 「そうやって流れを変えるんですか」
佐古 「そうですね」
南原 「確かにね、佐古選手が入ると流れがね、いったんこう・・止まるんですよ」
佐古 「はい」
南原 「止まるっていうか、試合が1回こう落ち着くんですよ」
佐古 「硬直しますよね」
南原 「そう硬直するんですよ」
佐古 「1回硬直させないと」
南原 「はい」
佐古 「イニシアチブ取れないんで」
南原 「あ、わざと点がお互いに入んないように」
佐古 「はい、はい」
南原 「わざとあぁいうふうにもっていってるんですか」
佐古 「はい、あのもうテンポでやってるんですよ」
南原 「あ、それで硬直させて」
佐古 「はい」
南原 「自分のほうに流れを」
佐古 「はい」
南原 「で、(流れが)来たら、また選手交代で」
佐古 「そうですそうです」
南原 「また血気盛んな」
佐古 「そうです」
南原 「カーって出てきて、それでいいんですか?」
佐古 「それでいいんです(笑)」
南原 「で、点数はもうその若いのが持っていっちゃうじゃないですか、バンバンバンバン」
佐古 「はい、そうですそうです」
南原 「あ、それでいいんですか」
佐古 「それでいいんです、それがもうチームの僕の役割」
南原 「はぁ~~~そ・・それ~会社に何人か居たら会社助かるでしょうね(笑)」
佐古 「(笑)」
南原 「中小企業とか(笑)、ハハハ、あ、そういうのも大事なんですね」
というやり取り(笑)。
ベテランらしく、自分の役割を熟知してそれを実践している佐古選手に、感心しきりの南原さんでありました(笑)。
それから、
佐古 「だから僕なんかが若い頃はどっちかっていうと点数をいっぱい取ったり、その」
南原 「はい」
佐古 「ま、派手なことをこう、アピールするような選手だったんですよね」
南原 「はいはい」
佐古 「でもやっぱりその、前のチーム、いすゞ自動車っていうチームでも」
南原 「はい」
佐古 「やっぱその、優勝をずっと経験してって」
南原 「はい」
佐古 「勝つためにいちばん大事なことって何なのかな?」
南原 「うん」
佐古 「で、そのアイシンに行って、その、やっぱ最初の、まぁ・・ま、いい時期ですね」
南原 「はい」
佐古 「黄金時代のときに」
南原 「はい」
佐古 「スタート(メンバー)で出てるときに、やっぱこの連覇をしていくために大事なことだとか」
南原 「うん」
佐古 「自分の役割っていうのを、だんだんだんだんこう、やっぱそのときそのときに学んで、今、バックアップとして」
南原 「はい」
佐古 「っていうのがあると思うんですよね」
南原 「いや、あのね、正直ね、役割でもね、いちばん最初のときのスター選手っていうかね」
佐古 「あぁ」
南原 「スターターで入って中心選手で、全部もうボールを経由して」
佐古 「はい」
南原 「司令塔、まさに司令塔で、あっちにやってこうやって」
佐古 「はい」
南原 「試合をこうタクトを振るって、ドンドンドンドン行くのもあるじゃないですか、それがだんだん年齢重ねてくると、いや、そのタクトを少し譲っていかなきゃいけないとか」
佐古 「あぁ」
南原 「いや、自分のやり方も変えていかなきゃいけない、で、役割も変わってくるじゃないですか」
佐古 「そうですね」
南原 「はい」
佐古 「でもやっぱりスタートで出てるときの役割っていうのは、若い頃も歳を取っててもあんな変わってるところってあんまなかったんですよ」
南原 「はい」
佐古 「やっぱコートに長く時間居れるってことで
南原 「はい」
佐古 「今、この流れを無理に変える必要ないなとか」
南原 「はぁ~」
佐古 「そういう、なんか自分に何か余裕っていうんですかね、やっぱ長く試合に出れるぶん」
南原 「はいはい」
佐古 「ゲームを長いスパンで見れるじゃないですか」
南原 「はいはいはい」
佐古 「でも僕、今のポジションで言うと」
南原 「うん」
佐古 「前半10分とか後半10分とか、ま、その大事なところで短いスパンで出ることが多いんで」
南原 「はいはい」
佐古 「ま、今変えなきゃいけないっていう、それが僕の今の仕事だっていう感覚なんで、もう若い頃のバスケと今のバスケとまったく違う人間がやってるような」
南原 「へぇ~」
佐古 「内容なんですけど」
南原 「はい」
佐古 「でも、結局結果っていうのは、若い頃優勝したものも今優勝したものも一緒じゃないですか、結果は」
南原 「そうですね、チームで優勝したってことですからね、このメンバーで」
佐古 「僕にとって結果だけはすごい大事なことなんです」
南原 「へぇ~~~、いや・・僕ね、寂しい思いをしてるんじゃないかと思ったんですよ」
佐古 「あぁ、はい」
南原 「えぇ、その、もうホントに華々しい戦歴じゃないですか」
佐古 「はいはいはい」
南原 「えぇ、それ・・が、やっぱり、スターターじゃなくて、途中で使われるようになるじゃないですか」
佐古 「はい」
南原 「でも、明らかに大事な役だってわかるんですよね」
佐古 「はいはい」
南原 「あ、その、そういうとこで試合の流れを変える、監督もそのために入れてんだなっていうのはわかるんですけども、そういうんじゃなくてチームが勝つためなんだから、どのポジションでもいいっていう」
佐古 「うん、そうですね、だから今でもシュートをね」
南原 「はい」
佐古 「打って、もう空いたら打って空いたら打ってってことをやってたら、多分ある程度点数取れると思うんですけども」
南原 「はいはい」
佐古 「試合の流れめちゃくちゃですよね」
南原 「あぁ~」
佐古 「多分(笑)」
南原 「そんときは取ったとしても」
佐古 「はい、僕が出なくても、違う人間が出てもそれは出来るよねっていうことなんで」
南原 「へぇ~~、勝つために何が大事なんですかね?ハハハもう(笑)、これは、こういうスポーツもそうですけども」
佐古 「はい」
南原 「例えば会社とかでもね、業績がなかなか上がらない、その、勝つためにチームとして会社として、佐古選手は何が大事だと考えてますか?」
佐古 「我慢ですね」
南原 「我慢」
佐古 「はい」
南原 「我慢ですか」
佐古 「我慢です、はい。と思います、僕は」
南原 「もう自我を出さないっていうか」
佐古 「う~ん、やっぱ耐えることによってのその反発ってすごいあると思うんですよ、人って」
南原 「はい、はい、はい、はい」
佐古 「で、耐えれない人間っていうのは、いつも爆発力がないまま、ずっと同じ・・あの、波長で生きていく人だと思うんですよ」
南原 「はい」
佐古 「バスケットも多分そうだと思うんですよね、そのやっぱ流れっていうのは生き物なんで」
南原 「はい」
佐古 「やっぱ我慢することによっての反動っていうものが」
南原 「はい」
佐古 「自分たちのいい流れになるっていう考え方なんで、とにかく僕は我慢、チームを我慢させる人間なんですよね、で、自分も我慢してるんですよ、それはやっぱ若いときみたいに」
南原 「はい」
佐古 「輝きたいじゃないですか」
南原 「(笑)」
佐古 「その・・」
南原 「誰が見てもわかりやすいプレーとかね」
佐古 「シュートを打って、いっぱい決めて、褒められたいですよ」
南原 「はいはいはい」
佐古 「でも、僕も勝つための我慢をしてるわけですよ」
南原 「なるほど」
佐古 「5人が5人とも我慢しないで、自分勝手にやっちゃうと、やっぱり収拾つかないで、良いときもあれば悪いときもあるじゃあ、やっぱり優勝ってものも続けていけない、その、常勝軍団ではないってことですよね」
南原 「あれですか、我慢の反動っていう、我慢したら何かそのエネルギーがこうグーって溜まってきて」
佐古 「そうですね、そういう時間をやっぱ、その自分もそうですけど、持たないとダメなのかなって、そういうものが無いとその爆発したときの嬉しさもあんまり感じないのかなって、いつも爆発してる人間は(笑)」
南原 「そうですそうです、ストレスは感じないかもしんないけど(笑)」
佐古 「(笑)」
南原 「イェ~~!って酒飲んで(笑)、イェ~って(笑)」
佐古 「でもやっぱその」
南原 「確かに波長は同じです」
佐古 「はい」
南原 「いつ会っても同じ(笑)」
佐古 「評価的には、その(笑)、あんまり変わんないじゃないですか」
南原 「(笑)、あぁ~そうか~、そらそう・・もう、ある意味監督ですね」
佐古 「いやいや、そんな全然」
南原 「そうですか、勝つためにはもう我慢なんですね」
佐古 「だと、僕はそう思ってます」
南原 「意外、意外な答えでした。でもすごく、こう腑に落ちるっていうか」
佐古 「はい」
南原 「なるほどね~、じゃあ今プレーしてても、プレーのその求められることは変わってきたんですけども」
佐古 「はい」
南原 「まだまだプレーしたいってことですね」
佐古 「したいですね~、楽しいっす」
南原 「楽しいですか」
佐古 「楽しいです」
南原 「ねぇ、またその楽しさをですね、お聞きしたいと思います」
という話も。
若い頃とは役割が変わってもそれを受け入れ、チームが勝つために何をすべきか考えている佐古選手。
う~む、腑に落ちる以前に、ラジオの前でただただ感心でありました(笑)。
そして、リクエスト曲をかけるコーナーでは、
南原 「さぁ、じゃあここでですね、えぇ~」
佐古 「はい」
南原 「佐古選手のリクエストを1曲おかけしたいんですけども」
佐古 「はい」
南原 「えぇ今回どうしましょうか?」
佐古 「僕、アキレス腱1回切ったときにですね」
南原 「はいはい」
佐古 「南原さんが」
南原 「はい」
佐古 「来ていただいたじゃないですか」
南原 「はぁ」
佐古 「僕は南原さんの顔を見ると、もうこの歌しか出てこないんですけど」
南原 「何でしょうか、はい」
佐古 「エグザイルの『HERO』っていう曲なんですけどね」
南原 「あら~」
佐古 「僕がアキレス腱切ったときに初めての怪我だったんで」
南原 「はい」
佐古 「現役を辞めようか辞めまいかっていう迷いもずーっとあったんですよね」
南原 「あぁ~」
佐古 「そういう中で、もう南原さんに会うと、「やれるチャンスがあるならやったほうがいい」っていう言葉を1回もらったと思うんですけど」
南原 「あぁあぁそう・・」
佐古 「はい、僕はもう、その言葉通り忠実に、進んできてるんで」
南原 「なるほど~」
佐古 「もうこの歌はもう、今日はぜひ」
南原 「なるほど、じゃあご自身でちょっと紹介していただけますでしょうか」
佐古 「はい、エグザイルの『HERO』です」
(曲が終わって)
南原 「なるほど、そうです。佐古さんに言われたのが、「ちょっと現役をどうしましょうか?」って話を僕もいただいたときに」
佐古 「はい」
南原 「そうです」
佐古 「1回相談に乗っていただきました」
南原 「そういうエラそうなことを言ってすいませんでした」
佐古 「いや」
南原 「えぇ(笑)」
佐古 「もう、あの言葉があって今があります」
南原 「いやいや(笑)そんなことそんなことないです(笑)」
というやり取り。
佐古選手が怪我のあとも現役を続けていた裏には、実は実は南原さんの存在があったんですね~(話を聞いてると、どうやら南原さんは佐古選手にとってヒーローだってことのようで!?う~む、かっちょいい~・笑)。
南原さんは照れて早々に話を切り上げてしまいましたので、細かいエピソードは聞けませんでしたが、こういうことがあったからこそ、『Get』の深夜のスタジオに試合直後にもかかわらず佐古選手が駆けつけてくれたことがあったり、今でも交流が続いてたりしてるのか、と大いに納得でありました。
あとは、
南原 「今は現役についてはどう考えてるんですか?」
佐古 「僕はもう1年でも長く」
南原 「あ」
佐古 「そのために手術とかそういうことを」
南原 「はい」
佐古 「やっぱ選択してますんで」
南原 「はい」
佐古 「もう私生活するぶんには今のままでも」
南原 「はい」
佐古 「その、道を歩いたり、そういうことっていうのはもう問題なく出来るんですよね」
南原 「はい」
佐古 「ただ、今バスケットをするにあたっては、やっぱその痛みだとか」
南原 「うん」
佐古 「そういうものが激しくなってくるんで」
南原 「うん」
佐古 「まだそういう意味で一年でも長く、で、精一杯」
南原 「うん」
佐古 「自分がその、頑張れるっていうんですかね」
南原 「うん」
佐古 「そういう場所もバスケットしかないなっていう思いで今」
南原 「はい」
佐古 「やってます。なんで、あの一瞬からは」
南原 「うん」
佐古 「一切引退っていう言葉は」
南原 「あ」
佐古 「しなくなりましたね。はい」
南原 「もう、ま、いちばん華々しくね、ふぁっともう綺麗に」
佐古 「はい」
南原 「みんなから「あぁ~もう残念!」っていう辞め方もあるし」
佐古 「「まだ出来るよ」っていう声もあるだろうし」
南原 「はい」
佐古 「「もういいよ」っつって、最後辞めるのも、ホントのあれなのかな。でもやっぱいちばん大事なところは、もう「バスケは好きですか?」って聞かれたら、「好きです」って答えれる自分でないと」
南原 「うん」
佐古 「やっぱその、厳しいトレーニングとか、リハビリだとか」
南原 「うん」
佐古 「色んなものを乗り越えられないのかな、と思ってるんで」
南原 「うん」
佐古 「いつも自分はバスケが好きでやってるんだっていう認識は忘れないことにしてますけどね」
南原 「やっぱり、もがいてるってことはやっぱり現役だってことですよね」
佐古 「そうですね」
南原 「でもね、こないだ若手の選手と、佐古さんも含めてご飯食べさせてもらったんですけど、やっぱりそういう佐古さんをみんな見てますもんね、若手の選手も」
佐古 「刺激になると思うんですよ」
南原 「うん」
佐古 「で、また自分を見て、長くプレーをするためにってことで」
南原 「うん」
佐古 「いろいろ進化出来ることも学べると思いますし」
南原 「そうですね」
佐古 「やっぱ変化しないと、やっぱこの世界は残っていけないと」
南原 「あぁ~」
佐古 「前の年と同じことを、っていうんではなくて、次の年にはまた違う自分を作らなきゃいけないっていう」
南原 「はぁ~そうですか、やっぱ変化していかないと」
佐古 「はい、下からもう毎年毎年入ってきますからね」
南原 「若くて生きのいいのが」
佐古 「はい」
南原 「それはでも、何についても言えるかもわかんないですね」
佐古 「そうですね、僕もそう思います」
南原 「やっぱその変化するには、何が必要になってくるんですかね」
佐古 「う~ん、やっぱりその、自分を見失わないことですよね、いちばんは」
南原 「あぁ~」
佐古 「はい、で、自分をよく知らないと、やっぱ自分の変化ってものにも気付けないし」
南原 「これまた自分を知るのがいちばん難しいんですよね」
佐古 「難しいですよね(笑)」
南原 「自分ってちょっと良く、良く思って・・」
佐古 「はい」
南原 「ホントの自分より少し良いとかね(笑)」
佐古 「アハハハ」
南原 「「思いたい」とかね」
佐古 「はい」
南原 「ホントの自分はもしかしたらもっとスゴイかもわかんない」
佐古 「はい」
南原 「でもそれを過小評価してるかも」
佐古 「はい」
南原 「わかんないじゃないですか。いや、やっぱりね、現役生活が長い選手はね、こう言葉に深みがありますね、えぇ、また是非そういうのもね、えぇ、今後聞かせてもらいたいと思います」
佐古 「はい」
南原 「また次回もね、よろしくお願いいたします」
佐古 「よろしくお願いします」
という話などありつつ。
来週に続く・・・(6/12放送分の感想記については、今のところ予定は未定です・笑)。