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Opened Zipper

リクルート "THE RECRUIT"

2005-11-24 17:53:52 | 映画
ちょっと前に見た映画「リクルート」。
軽いノリの映画だと思い込んでいたんですが、「ルーキー」か何かと間違ってたみたいです。
リアルで結構シリアス、そんでもって「何てこったい」と惑わされるサスペンス。


邦題:リクルート (2003年アメリカ)
原題:THE RECRUIT
時間:115分
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:
 コリン・ファレル (ジェイムズ・クレイトン)
 アル・パチーノ (教官ウォルター)
 ブリジット・モイナハン (レイラ・ムーア)

■ストーリー

MITの優秀な学生ジェイムズは、大手PCメーカーへの売り込みに成功し、順調に就職できる見込み。
ジェイムズの父親は昔謎の死を遂げており、ジェイムズは密かに父の死の真相を調査していた。
ジェイムズがアルバイトしているバーにウォウターという男が現れ、CIAに入るよう誘う。
興味がなかったジェイムズだが、ウォルターが父親の死の真相を知っていると匂わせたため、気になってCIAの採用試験を受けることに。
ウォルターはリクルートも担当していたが、訓練校の教官でもあった。
訓練生となったジェイムズは、スパイとしての技術を学び習得していく。

■感想

終盤の「何を信じて良いか分からない」という状況に追い込まれた辺りがとても良いですね。
観ている方も何が真実なのか嘘なのか分からなくなって混乱し、その混乱させられた感が楽しいです。

そしてアル・パチーノの「俺は何でもお見通し」的な自信満々っぷりがステキ。
淡々としていて冷静そうなのに、限界を超えたらヒステリックにブチ切れしそうな張り詰めた雰囲気のキャラでした。

気になったのはCIAのセキュリティが「ちょっとお粗末なんじゃないの?」と思えた点。
それから訓練校での授業の内容、あんなにハードなのが必要かなー? と。
今時、ジェームス・ボンドが必要だとは思えないんですが。
一番大事なのは情報なので、情報収集と連絡とか現地の要員をどう使うかという能力の方が重要なのでは?
などと疑問に思う点はありつつも、最後まで楽しめた映画でした。

コリン・ファレルは「フォーン・ブース」の「よくしゃべる口先だけの胡散臭い男」役が良かったんですが、今回はまた全然違った役柄。
何を信じて良いか分からなくなる状況の中で、不安気な表情ながらも父親の死の真相を知りたいという強い欲求から行動する姿が良かったと思います。

コリン・ファレルは「マイノリティ・レポート」にも出てたそうなんだけど、こっちはまだ見てないんですよね。
間違って字幕版を録画したんで、吹き替え版の再放送待ちだったんですが、最近WOWOWで放映してないなぁ。
チェックしとこう。