ゴキブリのフィギュア

文化の日にちなんで、とても文化的な写真を。（どこがだ）

見ての通り、ゴキブリ。
もちろん本物ではありません。
数年前に、友人がハネムーンのハワイ土産としてくれたオモチャです。

かなりいい加減な作りで、とても雑なところがいかがわしさ満点で良いですねえ。
うさんくささがプンプン臭うと言いましょうか。
でも表面がテラテラ光ってるところは、本物によく似ています。
ただし、日本のゴキブリとは種類が違うようなんですが。

こんなものを土産に買ってくる方も買ってくる方ですが、喜んでもらう方ももらう方です。
どうしてこんないかがわしいモノが好きだって皆知ってるんだろう、不思議だ。

さて我が家では、ゴキブリとは仲良く共存しています。
ゴキブリ達は台所周りやら食器棚の下やらに落ちている食べ物のカスを求めてウロウロ。
我々はゴキブリを見つけると、即座に粉砕。
ゴキブリは命を懸けて、部屋を横切ったりしているのです。
で、バランスのとれた状態で暮らしている、という訳ですね。

我が家のゴキブリくん達なんですが、どうも家の中だけでは無いようです。
夜に帰宅して駐車場へ車をバックで入れているとき、バックランプに照らされた部分にうごめく黒い虫が見えることがあります。
最初はコオロギかな？なんて思ったんですが、どうも時期外れ。
動きにも見覚えがある・・・あ、ゴキブリだ。
ということで駐車場の辺りもウロウロしているようなんです。
何か食べ物あるんでしょうかねえ？

私は学生の頃、長野県の松本というところに住んでいました。
４年間学生寮で暮らしていたのですが、そういう場所だとさぞかしゴキブリも棲みやすくてたくさん居たんじゃないかと思うでしょうが・・・
ゴキブリは全く居ませんでした。
この辺りでは冬がとても寒いため、ゴキブリには冬が越せないのです。
たとえ暖かい時期にこの地方へやってきたとしても（どうやって？）、冬の間に死滅します。
なのでゴキブリは居ないのでした。

寮の先輩によれば『この辺りでゴキブリが居るのは金持ちの家だけだ』とのこと。
お金持ちの家はしっかりしていて暖房設備もちゃんとしてる、冬も暖かいからゴキブリも冬を越せるのだそうです。
我々の住んでいた隙間だらけの寮では、ゴキブリにはひとたまりもないのだとか。
松本では家にゴキブリがいるってことはステイタス・シンボルだった訳です。（本当か？）

写真のゴキブリのおもちゃなんですが、会社に置いてあります。
一時期はパソコン周りに配置していました。
スイッチ部分に置いたり、フロッピイドライブのスロットに挟んだり、ＣＤ－ＲＯＭドライブのトレイに置いて中に入れてみたり・・・
私のマシンを使う人をビビらせようとしていたのですが、みんな喜んでしまって失敗。
もう飽きたというのもあって、今では引き出しの中です。

最初は１０匹居たんですが、席替えなどを繰り返すうちに７匹に減ってしまいました。
どこへ行ってしまったんだろう。
ゴキブリのおもちゃを見かけた方、それは旅立った私のゴキブリかも知れません。
どうか保護して可愛がってやってください。