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ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

地域が行う「もがり」作業

2014-08-05 07:45:04 | 地域活動・つながり
利根川沿いにある私の住む地域は、堆積土によって肥沃な平野になっている。
砂を含む土と ゆるやかな傾斜と豊富な川水が、米作りに適した農地になった。
先人は洪水と闘いながら、早い時点から水路や農地の整備に取り組んできた。
そしてコシヒカリの栽培に努力し、優良米の産地として認められるようになった。
そんな土地柄もあって、農業用水路の雑草等を取り除く住民共同作業がある。
それは「モガリ」 と言う作業で、北川辺地域の全自治会が参加し一斉に行う。
真夏の期間に二度ほど行われが、その二回目が3日の日曜日に実施された。

地域には、利根川の水を引き入れる用水路と 落とし水排水路が縦横にある。
稲作には重要な水、その水と水路を守ることが地域社会を守ることにもなる。
農業用パイプラインが設置されてからは、用水は主要幹線だけに流している。
その主要用水路の機能を維持するため、藻や草を除去/清掃する作業である。
地区ごとに 割り当てられた水路の清掃を、自治会会員が総出で一斉に行う。
昔から「モガリ」と呼んでいるが、作業の内容から思うに「藻狩り」なのだろう。

ある人は、エンジン付「刈払機」で 水路脇や堤防下部の草を刈り取って行く。
ある人は、小さなカギ手の付いた柄の長い熊手で 水路の水草を抜き上げる。
ある人は、草刈り鎌を持参し 水路脇や公園の雑草を取り除いては片付ける。
農家の人も非農家の人も、機械や道具を使うに慣れたもので 要領よく進む。
涼しい早朝の7時から始め、気温の上がる9時半頃に終わり休憩歓談する。
「そこの会話と交流が、いいコミュニティーを作っている 」と、ひげ爺の独り言。
人間は群れの動物で日本人は農耕民族だということを、証明する日でもある。
コメント
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