我が家には柿の木が3種類3本あり、先月末からそれぞれが収穫をはじめている。
しかし今年の柿は、いずれの品種も実形がやや小さく甘味も例年より弱いようだ。
夏の少雨と猛暑のためか、はたまた 厳しかった残暑の影響なのかは判らない。
・・とは言え、折角の柿をヒヨドリ等に狙われてはと 糸を張って鳥除けしている。
まず私が好きな甘柿は次郎柿、硬めの肉質で歯ごたえがあり甘さも一番の品種だ。
その昔、何処かの「次郎吉」という人が栽培をはじめた事に由来する名前らしい。
弱点は熟すと実の表皮中心が裂けて割れるため、見映えが悪くなることである。
次ぎは百目柿で、果実が大きく百匁目(375g)あることから名がついたと言う品種。
この柿は基本的には渋柿ながら、時には一部の実が甘い柿に変身する「不完全な
甘柿」と言う品種で、果実の尖端に渦巻き状の模様が出来ると甘柿になってくる。
今年の百目は変身が期待できず、「樽抜き」と「干し柿」で食べることにしている。
先月27日に初収穫した25個を、焼酎で「樽抜き」して食べたり配ったりした。
先週末にも第二回目を収穫し、上手く渋抜きができれば親戚にも届けようと思う。
その後は全量を収穫し、皮を剥き吊して 「干し柿」 にすれば12月に食べられる。
残る1本は 20年前に「種なし身しらずの甘柿」との能書きを信じて 植えた木な
のだが、それは種のある甘柿だった。 思えば、種なし柿は渋柿が常識なのだった。
形も肉質も「柿の王様」富有柿なのだが、その柿が今年は形が小さく甘味も弱い。
結局はどの柿も例年ほど甘くはなく、渋抜きをした柿が一番甘い柿と言えそうだ。
「柿を甘くするのは、種もあれば仕掛けもあってのことだ」 と、ひげ爺の独り言。
糖尿で甘い物を控えている私には、食べる気にならない今年程度の柿が 丁度よい。