苗場の秘湯「赤湯」を発って、次に向かったのは秋山郷の名物「切明温泉」。
切明温泉は,4年前にも仲間と訪れたが、河原に湧く天然露天風呂が目当て。
途中の越後湯沢で買い物をして、魚野川の河川敷広場で「芋煮会」の昼食。
多すぎた量の鍋をたいらげ、満腹の老人5人組はふたたび車に乗って進む。
石打の街から秋山郷に向かって行くと、だんだんと 紅葉が良くなってくる。
昨日は曇天だったが今日は快晴、陽の射す山の紅葉も一段と綺麗に映える。
細い山道は渋滞も交互待ちもなく順調、切明には早めの到着になった。
泊まる宿「雪あかり」に到着、一休みして早速準備し河原の風呂にむかう。
宿の草履を履いてスコップをお借りして、対岸の河原まで10分ほど歩く。
河原に湧く熱湯に、冷たい川水を混ぜながら適温にして入浴する天然風呂。
河原にはすでに先客が数名いて、みんなそれなりに慣れている人のようだ。
河原は大きな岩が取り除かれ、湯船が作り易いよう手が加えられていた。
以前より範囲が広がり、湯船も先客の作って行ったものを利用できて気楽。
いくつもある湯船だが、どれも湯温が熱く底に落ち葉が溜まっている状態。
我々一行は、お揃いの「前だれ」を腰の前面に下げ、遠慮なく振る舞える。
また、お揃いの「マイカップ」でビール等を飲むものだから目立つようだ。
後から来た人は見物して帰ってしまったが、我らに専門性を感じたらしい。
周りの紅葉はちょうど見頃。あれこれ冗談や雑談をしながら時を過ごした。
「ぼやっとしていると、源泉熱湯が肌を刺しアチー」と、ひげ爺の独り言。
河原で露天風呂の野趣味を満喫し、宿の料理に満腹した切明温泉。
翌日は、水上、照葉峡、丸沼、奥日光、中禅寺湖と紅葉づくしの旅だった。