高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

お誕生日とGNH

2007-02-28 21:58:45 | 日記
◆お誕生日
 今日は2月28日です。IDUのお誕生日は2月29日なので・・・ことしは日にちとしてはありません。 そこで今日、一日早いのかな・・・お誕生会をささやかながらしましました。 夕ご飯がいつもより豪華となりました。
マーボ豆腐とチョコムースは、HKT君が調味料から手を込め心を込めつくりました。タコのから揚げ、かつおのタタキ、野菜サラダなどが食卓を飾りました。

11歳の抱負は、「立派な組長になること」 来年もIDUは山村留学を継続なので、最上級生となります。まとめやくですね!! 期待しています。

この子達が大人になるころは、どんな世の中になるのだろう・・・
いいや、他力本願でなく、こんな世の中を目指したい・・・と考え、私もがんばらねば・・。

◆ 国民総生産量から国民総幸福量

ここのところ、気になる国があります。それはブータンです。ネーパールの隣国である7000m級の高峰が連なる山岳国です。行った人によると、日本の昔の山村みたいだそうです。顔立ちも日本人にとてもよく似ています。日本の今の物質的な生活水準から考えるといわゆる「貧しい」国です。この国の国王ジグミ・ティンレイ・ワンチェク(当時 若干21歳)が、1976年(S 51 ) 12 月にスリランカのコロンボで開催された第 5 回非同盟諸国会議の記者会見席上で

「 Gross National Happiness is more important than Gross National Product 」
 国民総生産量(GNP)よりも国民総幸福度(GNH)の方が重要である。

 ということを述べたんですね・・・。負け惜しみではありませんね。 国家元首が述べた国家の理想であったわけです。世界の先進国が、GNPを高めるために猛烈に走っていた時にです。

次にGNHという理念が注目を集めたのは、1998 年の秋に 韓国ソウルで開催された国連開発計画( UNDP )のアジア太平洋地域会議の席で、同じくワンチェク国王の発言からでした。

「 Gross National Happiness はブータンの開発における最終的な目標である」 そして、
「どのようにして物質主義と精神主義とのバランスを維持しつづけるか、私達は自分達に投げかけている」 と、先進国の示すグローバルスタンダードに対して大きな提議を投げかけたのです。 敬虔なチベット仏教国だから言えるのでしょうか。 国家の最高責任者が言い切ってしまうのですから、すごいことです。

GNHの概念についての研究者も日本にも現れているようです。外務省もブータンから人をよんで、研究会をやったことがあるみたいです。

ちなみに、
GDP(Gross Domestic Product)="国内"総生産
GNP(Gross National Product)="国民"総生産

GDPは国内で新たに生産されたモノやサービスの付加価値の合計額のことをいいます。
Domestic(国内の)ですから、日本企業が海外で生産したモノやサービスは含みません。
あくまで日本国内の生産活動を数字として表し、景気を測るものさしです。
一方GNPは"国民"総生産ですから、国内に限らず海外の日本企業の生産額も含みます。
以前は日本の景気を測る指標として、主としてGNPが用いられていましたが、現在は国内の景気をより
正確に反映する指標としてGDPが重視されています。

現在の日本のGDPは4兆ドル強。ダントツのアメリカについで世界2位です。 一人当たりに換算すると 34,000ドル、かたやブータンは、1,300ドルほどです。

いったい、何が幸せなんだろう・・・。


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5 コメント

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1日早い誕生日 (いづママ)
2007-02-28 22:41:41
やはり今日でしたか…。うーん、電話すればよかった。

雪中ハイクや味噌作りにハマり過ぎてあまり話が出来なかったなぁ…と反省したのに。今日も仕事に追われまくって、気が付いたらこんな時間でした(がっかり)。

組長かぁ~。頑張って欲しいな。第二のMRKさんとなって、高木家を仕切るのだぞ!!!
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ジグメさん (KOBA)
2007-03-01 09:35:46
10月にGNHキャンペーンで来日されていた国王とも親交の深いブータンの音楽家:ジグメ・ドゥッパさんをお呼びして、地元の小学校で演奏会をしてもらいました。3月にはツアーもあるようですよ。。
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学生の頃に・・・ (natsue・i)
2007-03-01 11:04:59
学生のころに、授業で1つの雑誌を何人かで編集した
ときがありました。
お金の価値という特集を組んで編集をしていたグループがありました。

私の友人はブータンについての調べておりました。
ブータンは一言でいうと「ものがないのに豊かさを感じる国」なのだそうです。
文章のなかの一文に・・・

ブータンは現在でも農業中心の国である、というよりも、つい最近までは農民しかいないという状態だったのだから、裕福さも社会的ステータスも、
極端にいえば全ての田の数、牛の数で決まっていた。
また市場経済が、まだそれほど浸透していない農村部
では、都市型、植民地の貧困層はほとんど目につかず
、訪れた観光客は「ものがないのに豊かさを感じる」という不思議な体験をするという。


その頃に世界ウル○ン滞在記などでブータンが紹介されていましたよね。

そういう暮らしをしている人がいる。
人生観について考えてしまいます。

ブータンについての図書もいくつかあるようです。

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Unknown (遠藤)
2007-03-01 23:35:08
「人とかかわって生きること」こそ
幸せだと
教えてくれたのは
高木さんです。

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ツアー (takagy)
2007-03-02 23:34:20
ツアーというのは、ブータンの人が日本(九州?)に来日してのツアーということですか? ではなくて、ブータンへのツアーですか?

ブータンへの入国は、ある特定の旅行代理店を通さないとダメだというようなことが、旅行のガイドブックや代理店のHPに書いてあったりしてますが、本当かなあ・・・

入国料がとても高いというイメージがあったのですが、旅行会社のツアーでは1週間で30万円くらいのが出てますね・・・。 これからどうなってゆくんでしょうか・・・・。
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