高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

閑な老人⇒オモシロガリスト

2022-03-24 14:25:46 | 日記

小林さんの追悼フォーラムに参加するために久しぶりに札幌へ行った。 ひと晩泊まって、翌日は観たい映画もあったので札幌をぶらついた。 大きな本屋さんにも久しぶりにはいった。 この頃は、Kindleやアマゾンで本を買うので、はたまたコロナもあって都会の本屋にゆく機会もなかったので、書棚に並ぶ多種多様の本の背づらを見て回るだけでも楽しい。で、気になったタイトルの文庫本を購入。「閑な老人」・・・

まさしく、吾のことか・・・。 著者の文筆家尾崎さんの老後のエッセイ集なのだが、川端康成の掌(たなごころ)小説のようでおもしろく、これがまた身につまされる内容で、気に入った。 帯にあるような「生きているだけでおもしろい。」という境地に私も達したいものだ。 尾崎さんが自称する「怠惰」な性分であるアタシであるが、そのなかでも感性あらば、見るもの聞くもの、感じるチカラがあれば、生きているだけでおもしがれる。まあ、その素養は多少アタシにもあるので、(誰かが言っていた)オモシロガリストにアタシもなろう・・・。

宇垣剛士さんが出演・演出もしているのかな、トアノアイという舞台劇の実写版の映画もシアターキノで観た。自分の肉親がアイヌであったことを知らずに生きてきた若者が、母の郷里にゆき、アイヌの血筋であることに気づき、その地に生きるアイヌと共感し合ったゆくいうストーリーなのですが、劇中でアイヌの男女による勇壮な輪踊りが演じられて時には、心身が震え涙がでた。 もう30年くらい前に、故萱野茂さんの講演を聴いたときに氏がユーカラを唸りだしたときに、慟哭しそうにからだが震えたことを思い出した。その時と同じ感覚におそわれた・・。

私は典型的な和人ではあるけれど、その祖はかなり古いと感じていて、縄文系な人間だと思っています。 アメリカンインディアンの太鼓音の方が和太鼓より身体・心に響くのはもう遺伝子レベルの振動同調なのだと自覚しております。

徒然に書き続けると・・、

アイヌは明らかに北海道や北方諸島の先住民であって、縄文人ともつながりがあるでしょう。 ウクライナへのロシア進撃で日本がロシアへの制裁に加担すると、北方領土返還に停滞を来らすという論調もありますが、北方諸島・樺太の先住民もアイヌやアイヌ民族と同系譜と言われるニブヒなど他の北方民族がそれらの地の先住民であって、それを和人(日本)やロシアが武力で領土化した歴史も事実です。  日本が日米安保条約を破棄しない限り、ロシアは北方諸島返還を本気で考えるわけがない・・・、 なので、大いに理想論ではありますが・・、 北方四島はアイヌの中立自治領土にすべきではないかと考えています。

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