高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

仕分作業と田舎で働きたい

2009-11-14 22:09:18 | 日記
行政刷新会議の論議は、毎日TVニュースでも放映され、インターネットでも配信されているようですね。 今までまったくと言っていいほどに分からなかった政策決定の過程、その是非論議が短い時間であっても、国民にさらされるだけでも、大いに意味があります。

国のため、国民のために実施すべき行政サービスは山ほどあるわけですが、それをざくっりであっても、官僚の皆さん以外が評価するということは、これからの時代に必要なことでしょう。でないと、施策実施のために、限りある財源の不足分を借金することになるのですから。

昨日の会議では、都市部の若者が農山村地域で働く際にその研修費用を支援する「農村活性化人材育成派遣支援モデル事業」がまな板に乗りました。これは、通称「田舎ではたらき隊」という前政権からの継続事業で、私達もNPOとして中間支援を担っている政策事業です。

結果は、要求どおり計上すると自治体の判断に任せるという半々の結果でした。評価対象事業として、初めて、「廃止」や「減額」「見直し」のスッパリ結論ではなく、両論併記の判断でした。私達の関っている事業が「廃止」に評価づけられずに、「あー、やっていてよかった」というのが率直な判断です。

椿山荘で開催されたフォーラムは、この「田舎で働きたい」事業の研修を通して育成される、将来、地域で求められる役割像についてがテーマだったのです。くしくも、行政刷新会議で前日評価されたばかりだったので、フォーラム実行委員の打ち上げ会も盛り上がりました。

「自治体の判断に任せる」という判断をした委員の皆さんは、この事業の性格をわかっていらっしゃないと思いました。

この研修費用は、半分は国が負担しますが、半分は「地域」が負担するのです。自治体の判断というよりも、中間支援する私達のような民間が地域と話しあい、「地域側が必要とするニーズにあわせたもの」なのです。研修費の半分は、町村の税金が使われるケースもあれば、研修生を受け入れる民間団体が負担するケースもあります。

今回のフォーラムは、初めての試みとして、都会側にいる中間支援組織からの情報・事業報告発信でしたが、この事業が続いてゆけば、地域側からの発信が主体となるでしょう。

政策と実績をもって、刷新会議から色合いは薄いものの「お墨付き」を頂けたと言えるので、これは励みになります。 

全道、全国の田舎で働きたいの研修生諸君!! 
日本の未来づくりに頑張ろうではないかぁ!!
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