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高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

平取へ

2020-02-12 11:05:36 | 日記

2月27-28日に平取で開催されるアイヌの森シンポジウムに招かれて発言の機会を頂いている。 これは昨年、台湾の国立先史博物館のフォーラムにりーはんを介して紹介され、「自然体験型環境教育~自然学校の活動事例」を報告した折に、平取町の先住民施策担当の役場のYさんとアイヌ協会の副理事長のAさん、三木師匠と訪れたのをきっかけに平取で開催されるシンポジウムにもお呼びがかかったのでした。

アイヌ新法が成立し、多文化共生が言われるようになり、国の大きな施策としては白老町に国立のアイヌ文化博物館、共生象徴空間としてのウポポイが整備されているところですが、日高の平取町も古くからアイヌコタンがあり、アイヌ民族として初の国会議員ともなった故萱野茂さんの生誕暮らした地でもあります。

そんなこともあり、講演前(といっても20分しか時間がないのですが・・・)、改めた平取の空気感に触れておきたくて、なんと、贅沢いも三木師匠を占有ガイドに平取へ一泊巡検に行ってきました。

アイヌのカミサマ、オキクルミが天界より降り立ちアイヌに生活の知恵を伝えたというアイヌにとっての聖地です。 長らくアイヌの生活空間(イオル)調査に入っている三木さんですから、伝承される地形風景の意味合いにも詳しくて、なかなか楽しいフィールドワークとなりました。

精神文化性としての私の感覚は多少なりとも先住民と共感性は高い方であるとは自認してはいますが・・、オキクルミが作ったという居城・チャシが屏風のように険しく小高い山にあったという風景を目の前にすると、どうも私の時間的・空間的視野の外側にあって、わかりにくい・・・。 やはり和人なのか、天照大御神が隠れた石戸であるほうが、ナアルホドォと感嘆しやすいなあと思ってしまうのでした・・・。

しかし、そこに自然体験型環境教育が目指す教育的理念・目標である「空間的・時間的視野の拡大」を目指すにもってこいのフィールドでもあるなあとも思った次第です。

木工や刺繍のアイヌ工芸においては、それらを担う職人的な人物も白老よりはずっとたくさんいらっしゃることも今回は実感できました。

ここらが、今回お話させて頂く切り口となるかなあ・・・。

21世紀アイヌ文化の森・学際シンポジウム兼プロジェクト会議

2020年2月21日 16:00-   22日 -17:30

場所 平取町 っふれあいセンター  です。

PS トップ写真は、いちど訪れてみたかった平取のお宿・くまさんそう。 気心の知れた親戚のうちに来たようで、とても居心地が良かったです。

 

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