演劇ワークショップと私は勝手に呼んでいますが、そのファシリテーターの第一人者である大野さんの「スポーリン即興ワークショップ」が、なんと比較的参加しやすい日曜日に開催されます。 このワークショップはオススメです。
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私が、サラリーマンを止めて自然体験活動を生業にしようと決心したのは、30代後半でした。もっと若い頃から子どもの自然体験活動の仕事をしたいとボンヤリと考えていて、20代に一度独立しようと思ったことがありましたが、ツテも技術も人脈もなくて諦めたことがありました。 大学を卒業して貿易会社に就職し8,9年ほど勤めましたが、その会社の社長と折り合いが悪く、とあることで対立してしまい辞表を出しました。(妻も幼子もいるのに、後先考えずに衝動的でもあったので、幼子の寝顔を見て涙したなあ・・・)ま、にしても
金はないが、半年位は旅でもして人生を考え直そうと思っていたのですが、幸いにしてKMSさんという上司であった方の仲介で私を拾ってくれる人が現れて、辞めた二、三日して、不動産開発会社に拾われました。 そして、健康レジャー産業不動産開発を担当して、その一環でスポーツクラブの設立と運営を担当しました。そこで子どもの水泳教室を始めて、通っていた子どもを対象に夏休みに自然体験キャンプを行ったのが、有料での体験活動が初でした。その後、例の経済バブルの崩壊の真っ只中に放り出されて、不動産会社も辞めたのですが、その時に改めて自然体験活動を生業にしようと決心したのでした。
私の想いを受け止めたくださった専門学校の経営者KKCさん(スポーツクラブのインストラクター養成)が現れ、傾きかけていた専門学校の経営立て直し仕事を条件にアウトドアインストラクターの養成コースを立ち上げたのでした。 そして、その一環として、学生の実習の場を兼ねて北海道自然体験学校NEOS(Nature Experience Outdoor School)を設立したのでした・・・。
しかし・・、実際にプログラムを企画・運営してみると、即座に自分の限界に気づかされました。 スポーツクラブでは現場支配人仕事でしたので、直接お客様と対峙することはほとんでありませんでしたが、自然体験活動では、私自身がインストラクター・案内人になり現場に立たねばなりませんでした。 子どもの活動であっても、当然にお金を払ってくださる人は親御さんです。ネイチャーツアーでは、自分より20も30も年上の中高年齢が対象です。 自分のコミュニケーション力の拙さに直面してしまいました・・・。 自然体験活動は、自然の仕事であっても、仕事の対象者は人なのです。まさしく人相手のコミュニーケーションサービス業なのです。
(前置きが長くなりましたが・・・)
転職時もそうでしたが、私の人生の転機には、都度都度に人生の導き人が現れてくれます。 この頃に、SKIさんという方が現れて、コスミックダンスというセラピー(??なのか?)に誘われて参加しました。 ざっくり言うと・・、ダンスなどの身体表現をして自分を解放してゆくというような体験活動なのですが、ココロの自己開示をしてゆくことができるのです。それをきっかけにして、いままでお付き合いをしたことがなかったような方々とのコミュニケーションが徐々にできるようになり、ブリージングやサイコなどのセラピーへの参加、アイヌの人達とのお付き合いなどが始まりました。
その中で、出会ったのが、演劇ワークショップです。 演劇人が表現力を養うためにするトレーニング方法をベースにした活動です。 自然体験活動のインストラクターや自然案内人(インタプリター)の素養として表現力は必要不可欠なものです。 私自身が自分のコミュニケーション力を高めていけたと実感しているので、(人にもよるでしょうが)、間違いないトレーニング手法です。
有名な(開かれたココロの窓を大きくするとコミュニケーション力が高まる)というジョハリの窓の概念から言えば、演劇トレーニングワークは、隠した自分のココロの領域を間違いなく広げる活動です。
(と、さらに前おきが長く長くなりましたが・・・) その大野先生が主催するワークショップのご案内です。
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「ヴァイオラ・スポーリンの即興ワークショップ」
アメリカのインプロのルーツであり、演劇、教育、セラピーなど幅広い分野に影響を与えた
ヴァイオラ・スポーリンの即興を学ぶ1日ワークショップです。
空間が立ち上がり、場所や物との関りからストーリーが現れる
スポーリンの即興世界をぜひご体験ください!
(*演劇、インプロ経験問わずご参加いただけます)
日時:3月1日(日)11:00-18:00
参加料:\6,000
定員:10人
場所:黒猫座(東豊線[環状通東]から3分)
問い合わせ・申し込み:thtr.game@mbe.nifty.com (大野まで)
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添付写真は、自己開示できるようになったアタシ。 ワークショップとは関係がありません・・・。