高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

札幌酒房つる 閉店

2019-03-27 15:42:18 | 日記

「千歳鶴サービスステーション・酒房つる」が閉店した。 昭和49年、私が北大に入学した頃は、狸小路の3丁目の東側(4丁目かな?)の交差点の角の2階にあった。 ガタガタと古い木製階段をあがった昭和の香りプンプンの、今なら映画のセットのような場所だった。 「つるのおばちゃん」と慕われた妙齢な婦人(今は婦人なんて言わないけれど、まさしく婦人としか言いようがない優しく美しい方だった)、今思えば、私のオフクロよりも年配だったかな。 金がない学生が多いお客にとても親切に接してくださった。

北大ワンゲル部をコアにしてカウンター・厨房にアルバイトに入っていた関係もあり、山関係の学生、社会人山岳会のたまり場だった。オーケストラ部も利用していたと聞いていたが、門外漢のアタシは、山関係の客人以外には親交はなかったな・・。私は社会人山岳会の札幌山岳会に学生の頃から所属していたが、うちの会でもよく利用していた。おばちゃんの娘さんとワンゲルのOBのOUCさんがご結婚し、おばちゃんが引退後は彼が亭主となり、場所も狸小路の再開発で市電通りに面したビルの地下に移って営業が続いていた。 しかし、OUCさんも高齢となり、遂に閉店とあいなった・・・。

ブラックニッカをボトルキープするのが、学生分際のステータスみたいな感じで、いつかは角サンを置きたいなどと夢を見ていたなあ・・・。(あれ?ニッカとサントリーか? まあ、日本酒の千歳鶴サービスステーションだからな)

自分のいたならさなのに先輩や同輩と言い争い、傍目もはばからず号泣してしまったこともあった。

亭主のOUCさんとも言い争いの結果、しばらく行かない絶縁状態もあったなあ・。

連れのMRKさんとの初デートもこの酒場だった。 

ここで、一緒に飲んでたヤツが山で遭難死したのもひとりやふたりではない・・・

写真は、狸小路時代のハガキカード写真の転写。 私の記憶では、テーブル席は窓に縦に置かれ3つに平行に並べられたボックス席のレイアウトだった。 このカウンターと丸椅子の高さがちょうど肘がつける程よい感じであった(高めなのね・・)

更に裏階段で3階もあり、グループ宴会場だったな。

北大寮歌や山の唄を誰かが歌えば、酒場全体で合唱になったこともあった。

当時、千葉の高校山岳部出身の同輩後輩が、5人も北大生だった時代もあり、連中で酔っ払って、道路工事現場の赤い点滅灯を松明のようにかがけて、旧道警本部玄関に酒をバラマキ、北大通りを駆け抜けたこともあった・・(オフレコ??)

大学青春時代の、笑いも泣きも、喧嘩もあったまさしく青春の坩堝であった・・・・。 

昭和も平成も終わると思うと・・、感慨ひとしお。

 

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お目覚めと月越峠のミズナラ巨木

2019-03-27 14:46:15 | プログラム 子ども

3月26日 春の子どもキャンプ二日目。

積雪期しか行けない月越峠のミズナラ参拝??へでかけました。(夏は根曲がり竹が密生していて、道路から道も踏み跡もない) なんど来ても見事なお姿に感動です。胸高回りはこどもで6,7人で囲まなければつながりません。枝ぶりは、寒風の中を徐々に天空に向かい枝を延ばしたようで大蛇がくねるように広がっています。

黒松内側から島牧方面に向かう峠道の右側(黒松内側)で峠上の風車の手前、最初の谷筋の右岸側の尾根の谷よりに鎮座ましましています。直線距離で道路から3,400mしか離れていないかな。昨年、台湾のツリークライミングチームを案内するときはガスっていて谷を確認するのが難しくルートファインディングに手こづりましたが、今日は高曇りで見通しは良かったのですが、尾根を隣の谷筋に近い方向を取ってしまったのでした。

それが功を奏したわけではありませんが、冬ごもりを終えたばかりのヒグマの足跡に遭遇。

         

かなり大きそうです。 午前中には小雨模様だったのですが、足あとはさほど崩れていないので、それほど前に通過したのではないでしょう。雪は固雪になっているので、深くも潜らずに爪痕も鮮明な足跡でした。朝方に通過した様子。さてと、どうするか・・・。 

        

 足あとは麓方向から上へ向かっています。 この尾根の下部には巣ごもり場所があることは、10年ほど前に鉄砲を持った猟師さんと出かけたキャンプで確認したことがありました。 同じ巣穴でないにしろ、この尾根の下部では毎年越冬をしているのでしょう。 彼(小熊の足跡はないので、彼女ではない・・)は、私たちとは反対方向へ向かっています。見わたすと足あとはずっと情報へ続いているので、大声歓声をあげつつ目的の巨木へ向かいました。

 そもそもヒグマの生息地にアタシたちがお邪魔しているのですから、身近に彼らは住んでいるわけですからね。

それにしても、冬眠明けの腹ぺこ状態なのですから、麓の方が雪が消えてフキノトウぐらいは探し出せると思うのに・・・。なぜ上に向かうんだろう。 ヒグマ調査の専門家に携帯話で問い合わせると、やはり若いオスグマで上に行ってから沢筋を降りてくるのではないかとの予想でした。

そうさなあ、アタシがクマなら、巣穴から出て、明らかにヒトがいる麓へ向かうよりも、まずはヒトがいない上へ向かい周辺を確認してから雪解けが進みやすい沢筋の南向き斜面に餌を探しながら下降するというリスクマネージメントをするかいなとと思いを推察したのでした。

 

私たちはおおいに遊ばせてもらいました。

ちゃんちゃん。

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