高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

長期村裏話その4?

2012-08-10 20:05:12 | プログラム 子ども

 昨日から始まったチャレンジコースの企画会議と出発準備。まるまる2日間かけて大方の準備が終わり、出発の目途がたってきました。 

 子ども達が2泊3日の計画を2日間かけて行う、まるまる5日間の壮大な真剣な遊びです。何をするかが決まらない・・、何をするかが決まっても、どうやって進めるかがわからない。それを整えてゆく2日間でした。

たとえば「釣りをする」と決まっても・・、しばらくして確認してすると、どんな獲物の大きさを想定してどんな釣り針や餌を用意するかは話し合われてもいないし用意していない・・、ゴムボートを使うと言っても、それがどれだけの重量があり、誰がどうやって担ぎあげるのか・・、「どんな釣り針が必要なの?」と問いかける・・、背負うための道具を提案する・・・、そして、前へ段取らせ準備を進める 

計画しても、スタッフ側としてできないこともある。そこは相談、交渉もあります。
スタッフと子どもの駆け引きの二日間です。 どちらも精神的に消耗します。

 コッシー探検隊は、ロマンもありファンタジーもありますが、実際に何者がわからない生き物は先週の先発隊が発見してます。私も目視しました。湖を一直線に渡る何者かを。それを調査するのは中学生から小学3年生までの混成チーム。高校生ボランティアも19歳もいます。 

ですから、ファンタジーだけでは、中学生のモチベーションはあがりません。科学的な視点から調査して欲しいことも伝え、どんな調査方法があるか考えてもらいます。今では巷で見れなくなった「縦年齢の子どもの群れ」です。しかし、とてつもなく強力なガキ大将によるパワーバランスではありません。微妙なバランスでなりたっています。

 朱太川生き物探検隊は、カヌーで下りたいのか、生き物を調べたいのか・・・、結局のところどちらが主目的なのか選択してゆき、カヌーは下る道具でなく、生活のベースキャンプとなりました。でもそれをいったいどうやって作るのか、子ども達だけでは困難です。 しかし、すべて答えを提供してはチャレンジではありません。考えてもらいます。けっこうたいへんです。

 登山隊は、高校山岳部が顧問の先生と一緒に行く、大学ワンダーフォーゲル部の3年生が後輩を連れて初縦走計画程度の難易度があります。

 子ども達ばかりでなく、若いスタッフにとっても 社会的コミュニケーション力の鍛錬の場でもあります。

 チャレンジ計画は、子どもが建てますが、安易には決めさせません。簡単ではありません。その子の実力を測りながら、けっこう頑張らないといけないレベルまで上げる、あるいは場合によってはリスクマネージメントの観点から落とすこともあります。

 ディレクタースタッフ陣へのアドバイスは・・・

  事の十中八九(じゅっちゅうはっく)は、己がこれを成し、
           あとの一、二を他に譲って功をなさしむべし

 あんたが、責任者だよ。リスクを背負ってマネージメントし、あんたが整えるんだよ。 でも、それは見せちゃあいけない、あくまでも子どもが主体だ。 子ども達の達成感をいかに与えるか、それがディレクターの使命だよ。
コメント
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