津波の爪跡

釜石港の北側の栗林町、じょいのご親族宅に夕方到着。ここは目立った被害はないのですが、車で５分も下った海岸近くの片岸地区は津波に流された家や車で凄い惨状でした。

つなみ警報が再発令され海岸沿いのジョイの実家がある住宅街までゆけませんでしたが、壊滅、津波にことごとく持ってゆかれ、更地状態のようです。

この地域は自衛隊の姿もありませんが、ブルトーザー持ちこまれ、民間の方が道路を開けています。実際の行方不明数もまだ掴めていないのが実態です。

今晩は栗林のジョイのご親戚の庭先にほっしーとテントを張っています。

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じょいの親戚の庭先にテントを張る。津波の被災地まで車で５分の高台。地震は相当揺れたそうだが倒壊した家はない。

旅先で難を逃れたじょいの親御さんの到着を待って海岸へ行く予定。車の燃料はとうぶん手に入れられないだろうが、まだ3～400kmは走れるだろう。

海岸住民は高台の避難所に入った。当地で700人。食料は４日確保されたとのこと。山の向こうで山火事が広がっており、隣の避難民も合流したとのこと。子ども達は釜石中心街の山側地区にまとまって避難しているので、当地には子どもの姿はない。



ラジオも入らなくなり、情報は専ら口伝え。輸送する資材もなく待機中。

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先程じょい一家到着。下の娘さんの引っ越し等で釜石にいなかった最大幸をそうしてご家族の生命に関わる事態を免れました。しかし、ご親族には行方不明の方もいらっしゃいます。

私とほっしーが滞在している釜石の北部の片岸の上流の栗原地区は、避難地区になっています。通信手段は途絶し停電していますが、食料は４日分届いたそうです。

ひとつ山越えた地域は山火事が発生しており、昨夜こちらの避難所に多数が移動。受け入れはストップになりました。私達が持ち込んだ毛布と防寒着は殆ど配布しました。

現在は孤立している人の救出、山火事対策、行方不明者の捜索が優勢課題で自衛隊等訓練を受けた人、重機を動かせる人が被災地前線に入っています。地震による倒壊被災というより津波による全壊流失散乱なので、私達の出番はまだありませんが、車の燃料に余裕があるので多少の移動のお手伝いをしています。

被災地の報道はかなり局部的です。福島北部から(たぶん)宮城から岩手の海岸地域の町は全流失全滅です。

余震は断続的ですが数秒程度です。津波の再来の誤情報もあります。明日は状況を見て、沿岸の片岸にじょい一家とおります。

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明日は海岸のジョイの実家場所まで行く、栗林避難地区の状況を確認してから携帯電波が届き易い遠野まで降り、ねおす本部へ状況と支援を考えて指示します。

NHKラジオは状況により入りますが、隣の山火事情報は入りませんし、原発情報は原発推進派の人達からだけで、現地にいると信じられないね。

計画停電も田舎から始まる。数の論理。仕事続けるなら帰宅しないで泊まりましょう。都会の人が通勤・仕事に使う電力は相当で、それを作っている原発は田舎にあるんだ、ということを頭でなくて心で知って欲しいな。

これを大きな機会にして、エネルギー施策、人の暮らし方も変わることを願う。

我らの生活

　ジョイ家族が昨夜到着。ラジオは都市圏、被災地以外の情報が多くなった。隣の山火事の事や通信の回復、燃料の補給体制について知りたい。被災地内に学校等の避難箇所は被災でなく、離れた場所なので歩いてゆくには遠い。燃料がなければ動けない。燃料をまず被災地に回して欲しい。