(数日前のつづき)
散逸構造・・・ノーベル賞を受賞した化学者、イリヤ・プリゴジンが作った言葉です。
ある物質は、変化・不安定な状況に合わせて、次の秩序、すなわち環境に合わせて変化すると証明しました。
これは、人間の普段の生活でもよくあることです。春は、卒業、退職、新入、転居、就職、変化の時期ですよね。心は不安定な状況にあります。組織にも人が去り、新たな人が来る。
どの人、どのネットワークのプロセスも、他の人、他のネットワークという環境に影響を受けていいます。つまり、お互いが関わることで関係性という環境ができあがっているわけです。関わりが「自己」を産みだしているのです。
散逸は、エネルギーが失われてゆくプロセスを意味する言葉です。構造は組織化された秩序を指しています。エネルギーが失われてゆく、現在の「かたち」を手放すこと、それは新しい環境に含まれてしまうことですが、その変化した環境に適するように、生命的組織は、再編されてゆきます。
これを、ねおすのようなネットワーク型のNPO経営に照らし合わせると・・・
ネットワーク内にいる個が成長してくると、当然そのネットワークに影響を与えてくる。ネットワーク内に個によって持たされた情報や新たな仕組みは成長する。そして、その新たな情報や仕組みが現状のネットワーク内で、もはや無視できなくなるように大きくなると、混乱や動揺が起こってくる・・均衡性・同質性が崩れてくる・・。だから、現ネットワークの「変化」が必要となってくる。
行政的ネットワークは、この変化が難しい・・・というか、いつも変化していては公共性が担保できない・・・それでも、今少しずつ変化している。あまりに急激に変化してしまうのは・・・「革命」であり、それは、今の日本にはなじまないし、ネットワーク型経営のNPOにもなじまない。
ネットワーク型経営のNPOでは、変化が大きくなった時に、それに反応ができない、ネットワークとして安定した均衡状態が崩れれば、分解離散してしまう。ビックバンは大きな散逸構造化のプロセスなんだろうけれど、それはネットワークの中に有力な個が多数存在していて、成り立つ。 そうでなければ、崩壊するだけだ。
不均衡性が高まった時が、現ネットワークの性質を変化させる、新たな環境に対応できるネットワークに進化させる場面なのだ。性質の異なる新たなネットワークが産まれ、複数のネットワークによる新たな関係性を産みせる、「創造性」を高めるチャンスなのだ。
そして、このイメージができれば、この時期に起こる連続した積み重なる小さな変化に柔軟に反応・対応できるようになる。
いま、「ねおす」というネットワーク型のNPO経営は、その局面に突入している。
イメージができたから、うまくゆく・・・
銀河ネットワークの散逸構造へ 突入するよ! スタッフのみなさん!
みやもっちゃん、よろしく!!