高木晴光の 『田舎と都市との ・ 日々こうかい記』

「新田舎づくり」を個人ミッションとし、田舎と都市とを行き来する人生・仕事のこうかい(公開・後悔・航海)日記

生物多様性 国家戦略

2009-09-05 18:02:04 | コラム風味
長い文章を書いていたんですが・・、キーボード押し間違えたか、全部消えた・・・。
気を取り直して・・、別に作文してから・・。

***
東京大学の鷲谷先生の講演が黒松内町の役場の会議室で開催されました。近隣三町の町長も参加、20名ほどの聴講でしたが、わからなかったことが、わかりました。

この国の国家戦略が見えないと言われます。ニュースでも断片的ですし、興味ある身辺に関わりある情報を選びがちですから、「国家の戦略」なんて大きな概念が国民に分かりにくい世の中です。政治家がきちんと訴えないからなのか、国の広報が行き届かないのかわかりませんが、この国がどこに進んでいくのか見えにくいですね。

「生物多様性条約」という世界191カ国が締結している条約から、日本の環境行政や社会の在り方・行方の一端がわかったような、先生からのお話でした。

日本には、「生物多様性国家戦略」というものが存在しています。(そうです・・と書いた方がいいな) 本日、先生から頂いた資料を一部利用させて頂くと・・・

◇生物多様性の重要性 ・・・ いのちと暮らしを支える生物多様性
1.すべての生命の存立基盤  ・・ 酸素の供給、豊かな土壌の形成など
2.将来を含む有用な価値  ・・・ 食、木材、医療資源、品種改良、遺伝子情報など
3.豊かな文化の根源    ・・・ 豊かな地域色、風土、文化、自然観
4.暮らしの安全性     ・・・ 災害、食
と位置付けて、その課題は・・

第一の危機  開発や乱獲による種の減少、絶滅、生息や生育地の減少
第二の危機  里地里山などの手入れ不足による自然の質の変化
第三の危機  外来種などの持ち込みによる生態系の撹乱
そして、逃れられない深刻な問題として、「地球温暖化」 をあげています。

◇4つの基本戦略
100年先を見据えたグランドデザインを描き、地方・民間、企業など多様な主体の参画を唱っています。 4つの基本戦略は、
1.生物多様性を社会に浸透させる
2.地域における人と自然の関係を再構築する
3.森・里・川・海のつながりを確保する
4.地球規模の視点を持って行動する
とあります。

この4つの基本戦略・・・・そのまま、私達がずーっと持っていた我基本戦略ですから、「今さら」という気がしますが、この命題が国家戦略に揚がったということに、大いに意義を感じています。 「おー、時代が我々にやっと追いついてきた」 スターター役ですから、具体策が動き出すと・・・一気に追い抜かれるかもなあ。 頑張ろう!!

◇行動計画
これに対する行動計画も実はあるのです。約660の具体的施策、できる限り数値目標を記載した34施策もあります。

あらまあ・・、その数値目標がある施策のひとつに 平成24年度までに「全国23,000校の小学校で 農山漁村体験」をするというものがあるんですね。

まさしく、今、私達が民間側として 取り組んでいる事業「子ども農山漁村交流プロジェクト」のことです。

このプロジェクトが、国際条約の生物多様性条約につながっていたなんて・・、あれまあ・・という感じです。
コメント (2)
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