2019年度は黒松内ぶなの森自然学校の20周年となります。 この次をどうしてゆくか、節目の年です。 NPOねおすは、北海道各地に自然体験活動の拠点づくりを進め2016年度をもって、その各地拠点を法人化独立し解散をしました。ここ黒松内もそのひとつであり、自然学校の運営協議会はそのまま継続し、自然学校を事業として委託する先としての NPOくろす野外計画社を法人として新たに立ち上げました。 この二社の関係性をどのようにしてゆくかも含め、大きな転換期にあります。
私は、メーンイベントである夏の長期体験村の現場全体責任者は、2019年度をもって引退するとの宣言をしていますが、自然学校そのものの実質運営体制をどのようにしてゆくのかは、未決定・保留されています。 自らが設立し引っ張ってきたNPOねおすが発展的解散をしたのとは、事態が異なりますが、私だけの発想とイニシアティブだけでは、年号も変わりますしい・・・・、昭和の経営感覚ではもう古いと観念しているところです。
こういった転換期の危機・好気感をもち、責任感が強い、仕事もできる元チーフディレクターの佐藤ふたみさんが、この春から復帰することになりました。 5年目のちこさんも仕事の能力があがり、2年目ではあるものの社会経験もありコミュニケーション力があるぺんちゃん、そして新人男性を1名迎えます。
初年度スタッフ体制としては、経験知が過去最強かもしれません。 これまで、毎年のように複数の新人と、2、3年目のスタッフとスタートさせてきた新年度でしたので、経営感覚をもってコアスタッフみんなで次年度へ向けての会議はできていませんでした。 それはそれで、次世代を担う若者の人材育成には、夏の長期村運営のチーフディレクターを2、3年目で実行するというハードルが高い要求があったわけですが、それはそれで、ある一定の意義がある、あったと自負しています。しかし、ベテランスタッフの定着がなされてきていませんでしたから、経営ノウハウは私個人に蓄えられてしまうという循環でした。
ですから、毎新年度の私の仕事は、夏の一大イベントに向けて、その年のスタッフのチームワークと運営感覚を養ってゆくことが、私の最大の役割でしたが、今年は春から安心しています。 一方で、2020年以降の自然学校をどのようにしてゆくかに意識を集中させられそうです。
夏の外部からの指南役の久恒ぼーぼーも来校してもらい、経営会議を開きました。 胸襟を開くというのでしょうか、時には激しいやりとりをしながら、熟議ができたかな・・。今年は月に2回はこのような会議を継続定期的に開催してゆきたいものです。
新しい一年は、20年度以降のあり方を考えつつ、何に集中すべきか、何を選択放棄すべきかを検証しながら、確実に進めてゆきたいと考えています。
まっ、言えることは、昭和感覚のアタシがイニシアティブ、強いリーディングで事業を進めてゆくことは、控えるということだな・・・。