◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「すてきなお帽子、おかぶりで~」って?

2007-11-18 19:29:24 | めちゃくちゃな敬語
                       帽子、か?
 うーん、この人は20代後半かな? 元アイドル歌手ですが、「おかぶりで」は変ですね。こういうときは「召す」、何かを身に受け入れることの尊敬語、上着をお召しください、風邪を召しませんように、お酒を召されたのですか、お年を召したかた、ご安心召され、召し上がって、などなど、これですよ、これ。「すてきなお帽子をお召しで~」ですよ。もしも「召す」を思いつかなかったら、「すてきなお帽子をかぶってらっしゃって~、よくお似合いだわ~」ですかね。
 30代、40代の人でも、敬語がだめな人は本当にだめです。例の日本語ど下手コンビのOさんが「Tさんとずっとお話ししてたんですよ、師匠はお幾つなんだろうって」と言ったので、ちょっと考えてみましょう。Tさんというのは、Oさんの相棒、男性のほうです。つまり、立場は同じ。一応、メインとサブなのかもしれませんが、ゲストに対してどうかというと同じです。それで「お話ししてたんですよ」は変ですね。話題がゲストである師匠の年齢のことであっても、話していた相手はTさんなのですから、「Tさんとずっと話してたんですよ、師匠はお幾つなんだろうって」です。
 ところで、先日、OさんTさんの上を行くすごい人を見ました。ある有名俳優の息子さん、30歳ぐらいかな、40分ほどのトーク番組でおかしな敬語を連発! 「あのころは角刈りをさせていただいて」「姉のお名前」「父が出演されているテレビが」「○○さんのお犬を」「やらさしていただいていて」、その他いろいろ。台本なしのトークは割と普通なのにセリフだとものすごく変になる人、その逆の人、どっちもだめな人、さまざまですね。

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