◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「感染が確定後の医療費の」って?

2024-03-03 10:42:54 | 言葉についてあれこれ
                                   ハムセラピー 0円

 「新型コロナの感染が確定後の医療費のほとんどは日本国が払ってくれるとのことで」(2020/8/7 6:01 DIAMOND online『東方新報』取材班)って( ̄д ̄)! 「感染確定後の」でしょ、「が」が余計です。「感染が」と書いてそのまま続けるのなら「感染が確定した後の」と書かないと( ̄" ̄)。
 「日本のコロナ対策に欧米が注目の理由 『歴史の偶然性』研究者」という見出し(2022/1/29 12:47 産経新聞)って( ̄д ̄)! 「日本のコロナ対策に欧米注目の理由」でしょ、「が」が余計です。「欧米が」と書いてそのまま続けるのなら「欧米が注目する理由」と書かないとぉ Ψ( ̄д ̄)Ψ。
 「有吉の世界同時中継」でウィッグ生産工場のリポートをしていたのですが、テロップが「ウィッグが完成まで…約1カ月」って( ̄д ̄)! 「ウィッグ完成まで」でしょ、「が」が余計です。「ウィッグが」と書いてそのまま続けるのなら「ウィッグが完成するまで」と書かないとぉ~<(`^´)>。
 「30年前に自治体が主導で推進していた駅前再開発による店舗移転のための“借金”でした」(2022/10/29 15:15 マネーポストWEB)って( ̄д ̄)! 「自治体主導で推進していた」か「自治体が主導して推進していた」ですよ。「が」に「主導で」なんて続けられるわけがないでしょ!
 「困惑した犬たちはその場でウロウロとしていた」(2022/1/31 14:53 Techinsight)、「ぎっしりと入っているはずのナッツが」(2023/1/23 18:00 Techinsight)、「こっそりと携帯ゲームをして」(2023/3/22 21:00 Techinsight)、「あっさりと見つかって逮捕されていた」(2023/4/1 18:30 Techinsight)、全部、同じライターです。
 「疲れてしまったのかぐっすりと眠っています」(2022/1/21 15:00 ねとらぼ)、「パリパリとしていて(中略)モチモチとしていて」(2022/1/23 20:45 ことりっぷ)、こういう「と」を書く人は多いのですが、うろうろ、ぎっしり、こっそり、あっさり、ぐっすり、パリパリ、もちもち、「と」は書かなくていいから。
 「大人になってからも親の言動に辟易としている方もいました」(2021/12/20 17:20 ママスタセレクト)って( ̄д ̄)! 「厚かましいお願いをしてくる人たちに辟易とすることもあるのだとか」(2023/8/3 16:15 マネーポストWEB)って( ̄д ̄)! 「と」なんて要りません!
 「辟易」は名詞、「辟易する」は自動詞で、閉口するということです。「驚嘆する」「号泣する」「放心する」「慢心する」と同じなのですよ。「驚嘆とする」「号泣とする」「放心とする」「慢心とする」なんて言わないでしょ!? 「辟易する」は「辟易する」ですよ、「辟易する」という動詞です。
 「『君と世界が終わる日に』をほうふつとさせるが」(2022/5/5 18:00 リアルライブ)って( ̄д ̄)! 「よく似ている」という意味なら形容動詞(タル・ト型活用)で「~にほうふつとしている」ですが、「~をほうふつさせる」は「そこにないものが目の前に現れたように感じられる」という意味で、動詞だから「と」は不要です。
 「国民とともに歩んだ平成の皇室を彷彿とさせた」(2022/5/22 9:00 AERAdot.)、「ケルト人を彷彿とさせるチェック模様の布を身に着けたミイラも」(2023/9/20 17:07 NATIONAL GEOGRAPHIC)、「『カエサル暗殺事件』をも彷彿とさせる」(2023/12/9 6:04 現代ビジネス)、まだありますよ。
 「大叔母『麗人・アン王女』を彷彿とさせる、シャーロット王女のただならぬ風格」(2023/12/12 10:20 ニューズウィーク日本版ウェブ編集部)、形容動詞の「~にほうふつとしている」と混同しているようですが、違いますよ。「映画スターをほうふつさせる人物」は「noart nolife」(2023/12/24)のナレーション d(⌒・⌒)good。
 「『お金がなく生きていけないと』 郵便局強盗 男を連行の瞬間」という見出し(2022/1/19 18:27 FNNプライムオンライン)、また、ニュース映像の右上には「郵便局強盗 男を連行の瞬間 『お金がなく生きていけないと』」という文字が出ていました( ̄д ̄)! 本当にセンスがないですね。
 逮捕された容疑者は「お金がなく、このままでは生きていけないと思ったので強盗しようと決めた」と語ったようです。「思ったので」以下を削るなら、「と」を書かないか二重括弧の外に出すか、です。「男を」も必要ないですよね、「郵便局強盗 連行の瞬間 『お金がなく 生きていけない』」でしょ。文字数も減りましたよ。
 「買い物客に向かってわざとに咳をはきかける『悪質な行為』の動画が」(2021/9/18 14:38 COURRiER Japon)って( ̄" ̄)、「わざとに」はちょっと珍しいですね、単純ミスの余字なのかな、「に」が余計で、「わざと」です。しかしまぁ、「咳を吐きかける」なんて恐ろしい( °°)。
 「1日1日ぎりぎりの状態ではやっているので」と言ったのは飲食店経営者で、時短要請等で苦しい状況になっていると語る場面ですが、「は」が余計です。「1日1日ぎりぎりの状態でやっているので」と言えばいいのに「状態では」って? ひょっとして「1日1日ぎりぎりの状態ではあるのですが…」と言おうとしていたとか?
 「継続をいたしております」と言った政治家( ̄д ̄)! 「を」は不要、「継続いたしております」でしょ。なぜか、政治家はほとんどみんなこういう話し方ですよね。脳を頑張ってフル回転させて“言葉選び”をしているのでしょうか、不要な「を」を入れて時間稼ぎをしているように感じます。
 「区分けをせずに、お分けをしますので」と言った厚労大臣( ̄д ̄)! ワクチンの話です。「お分けしますので」でないといけないのに、余計な「を」を入れてしまう政治家って何なの? 「区分けをせずにお分けしますので」とさらっと言える政治家は果たしているのでしょうか。
 「義妹の振る舞いをずっと我慢をしていた投稿者さん」(2022/1/9 22:20 ママスタセレクト)、「我慢していた」でしょ。「訪問をする際には事前に連絡をしてほしい」(2022/5/9 17:20 ママスタセレクト)、「訪問する際は事前に連絡してほしい」でしょ。余計な「を」を入れるのが癖になっているライターって、けっこういますね。
 「有吉の世界同時中継」で見たスリランカの天空宮殿、シギリヤ・ロック。その入り口付近にある堀について、「敵の侵入を防ぐためワニを500頭を放し飼い」というテロップが出ましたよ( ̄д ̄)! 「ワニ500頭を放し飼い」でしょ! 「ワニを500頭を」なんて書いて、何も疑問を感じないのか?
 このところ、近所に能登から引っ越してくる人がちらほら・・・。寒い時期の引っ越しは、まず、転居先に暖房がないと生活できませんからね、いろいろ段取りが大変だと思います。家賃や家電購入費用については補助があるようですが、改めて家の中を見回してみると、生活に必要なものってたくさんありますね( ̄_ ̄)。

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