◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「崩れやすい場所 ある」って?

2013-06-26 18:16:29 | 言葉についてあれこれ
                                隠れる場所がある

 「バター入れて混ぜる」という「リフレッシュ」(石川テレビ)のテロップを見て思い出したのは、「崩れやすい場所 ある」「同志 いなくなった」という「ニュース7」のテロップです。入力作業者は日本人ではないのでしょうか、NHKですけど( ̄ ̄)? もちろん、話し手は「崩れやすい場所があるということです」と言いましたし、「同志がいなくなった」と言ったのですよ。
 「しっかり審議いただき採決至るように」「全てタイプに効く」というテロップを見たこともあります。実際、一般の人が書いている文章でも助詞が抜けていることはよくありますからね、「採決に至るように」の「に」が抜けた、「全てのタイプ」の「の」が抜けた、うっかりして抜けたのだと思えなくもないですが、「崩れやすい場所 ある」「同志 いなくなった」は、「が」の代わりに全角スペースが入っていましたからね、うっかりミスでないことは明白です。
 「オーストラリア 大流行!」という「THEぶっちぎりTV」で見たテロップ、このときのナレーションは「オーストラリアで大流行」でした。これも「で」を書かないで全角スペースを入れていますからね、うっかりして「で」が抜けちゃったというのとはちょっと違いますが、一体なぜ? 助詞をちゃんと使えないから、いっそのこと書かなきゃいいってか( ̄д ̄)?
 「迷惑撮り鉄怒り心頭」という「FNNスーパーニュース」のテロップ、あのね、怒っているのは鉄道ファンが集まる撮影ポイント周辺の住民ですから「迷惑撮り鉄に怒り心頭」です。これなどは「に」があるのとないのとで意味が違ってきますから、「に」を省略してはいけません。これくらい、ちゃんと書いてもらわないと困りますよ。
 「とくダネ!」の木下康太郎アナは、担当するコーナーのリポートで「プールあります」と言いました。聞いた瞬間、「普通そこは『プールがあります』だろっ!」と画面に向かって突っ込みました。あのねぇ、「冷やし中華始めました」「日本酒あります」じゃないんですから。若い人はテレビ番組のリポートでもふだんのおしゃべりと同じなんだなぁ、この調子で文章も書いちゃったりするのかな。
 「どれくらい 費用かかるのか」という「図解テレビ」のテロップ。できるだけ簡潔にという気持ちは理解できるのですが、やはり引っ掛かります。「どれくらい」と「費用かかるのか」の間に透き間をちゃんと入れてありましたから、そんなことをするくらいなら「どれくらい費用がかかるのか」と書けばいいと思うのですが。うむぅ~、これからどんどん助詞が消えていきそ~~~( ̄_ ̄)。

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