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◆ちゃんとしゃべれ! 治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

全部同じかいっ!!!

2007-10-14 19:26:20 | 言葉についてあれこれ
                     全部違うでしょ?!
 ディクテーションをやっていて、あるとき、医師が5人集まって話し合いをしている、その中で薬の名前らしき単語が5種類出てきました。文章にするためには表記をきちんと確認しないといけませんから、5種類、調べましたよ。そうしたら、なんと、5種類全部がある一つの薬剤のことだったのです。えーっ、なんで5人とも違う言い方するのーっ、んなあほなぁーっ! なんちゅう手間のかかることしてくれるんやぁぁぁ、ですよ、まったくもぉ。なぜみんな好き勝手な言い方をするのでしょうか。そんなことしてて間違いが起こらないわけがないと思っていたら、案の定、ありましたよね・・・。
 薬剤の呼び方は、薬剤そのものの一般名、製薬各社が出している製品固有の商品名、アルファベット略語、カタカナ語、日本語、実にさまざまで、そのうえ、商品名は一般名をちょっとひねったネーミングで、どれも似たり寄ったり。一般人向けの講演でも、インヒビターと言ったり阻害剤と言ったり阻害薬と言ったり、1人の人が、わずかの時間に、ですよ。とにかく表現がばらばらなのです。ひどいときは、A4の紙3枚ほどの資料の中でも表記がばらばら、これぐらい一つに統一できないのかなぁ~と何度思ったことか。
 一つの文書内では、文体はもちろん、使う単語(特に固有名詞)、単語の表記のしかた(漢字、平仮名、カタカナ、送り仮名)や言葉の雰囲気を統一する必要があります。ですが、ちゃんとそうなっている資料にはめったにお目にかかれませんねぇ。がさがさっと作って終わり、チェックなどしている暇はない?
コメント
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