熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

上野東照宮の冬ぼたん

2015年01月29日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   久しぶりに上野へ出て、東照宮の冬ぼたんを見に行った。
   この頃では、東京文化会館や博物館などへ行く以外は、上野への足は遠ざかってしまった。
   冬の上の公園は閑散としていて、外人観光客がちらほら、街頭芸人の熱演も、何となくもの悲しい。

   東照宮の冬ぼたんは、ほぼ満開で、多少くたびれた株もあるけれど、今、一番見頃だと思う。
   真冬の寒い時期に、凛として咲く花の華やかさ美しさは格別だが、それだけに、場違いのような感じがして、その健気さが悲しい。
   
   
   
   

   冬ぼたんは、晩春に、絢爛豪華に咲き乱れる春ぼたんと違って、雪除けのわら囲いを頂く所為もあるのであろうが、少し小ぶりのようで、それが中々風情があって良い。
   このわら囲いは、本来なら、北を背にしてかけられるのであろうが、このぼたん苑では、観客サービスであろう、すべて遊歩道に向いてオープンなのが面白い。
   
   
   
   

   ぼたん苑の背後に、築地塀越しに、東照宮の五重塔や唐門の屋根が見え隠れする。
   それに、苑内にも、あっちこっちに、趣向を凝らした飾りつけがしてあって、観光客の被写体になっていて面白い。
   
   
   
   
   
   

   丁度、今、ピンクの綺麗な紅梅が咲き始めていて、生垣のサザンカなどがバックになって、ぼたんを引き立てている。
   ロウバイやクリスマスローズ、ミツマタ、水仙、椿なども彩りを添えている。
   
   
   
   
   
   
   
   

   「奉納冬ぼたん俳句」と言うコーナーがあって、訪れて来た人たちの俳句が、短冊に書かれて、ボードに張り出されている。
   この苑内には、冬ぼたんの株の横に、俳句を書いた立札が立てられていて、詠みながらぼたんを見ていると、何となく雰囲気が出て来て面白い。
   私は、俳句が五七五であることだけしか知らないのだが、
   凛と咲く それでも悲し 寒牡丹
   
   

   ところで、何時も、出口にある茶店で、温かい甘酒を頂くのを楽しみにしていたのだが、隣の東照宮の唐門が修復完了した所為なのか、火気使用禁止とかで、大関のカップ甘酒。
   あのカップ酒と同じ姿のビンが出て来て、全くの興ざめ。
   これまでの紙コップでも、無粋も甚だしいのだが、ああ、京都の茶店が懐かしい。
   
     

   東照宮の唐門は、美しくなって金ぴか。
   日光の東照宮のような雰囲気になってしまった。
   境内のあっちこっちの絵馬掛は、鈴なりで、結構、外国語が多くて、あのアラビア語やタイ語、分からない外国文字の絵馬まで架けられている。
   何を願っているのか、分析してみると面白いだろうと思う。
   昔京都で見た、
   ”男はんを、忘れられません。どないしたらよろしおすやろ”と書いてあったのを思い出した。
   (この日使用したのは、ソニー サイバーショットRX100)
   
   
   
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