熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

おもちゃの価格変動は家電並み

2016年12月23日 | 経営・ビジネス
   この口写真のおもちゃは、バンダイの「仮面ライダーエグゼイド DXマイティブラザーズXXガシャット」である。
   別売のベルト「仮面ライダーエグゼイド DXゲーマドライバー」にセットすれば、変身できると言う寸法である。
   クリスマス商戦を意識したのか、本日12月23日発売で、ビックカメラやヨドバシカメラなどの量販店のネットショップでは、予約で完売と言うか、早々に、販売終了であった。

   ところで、この商品の価格だが、ビックカメラでは、メーカー価格2,500円と書いてあり、アマゾンとヨドバシカメラでは、販売価格ないし参考価格として2,700円と書いてあり、バンダイのHPでも記載はないので分からないのだが、恐らく、定価は2,500円+税と言うことなのであろう。
   ビックカメラのネットショップでは、ビック特価: 1,980円 (税抜) 税込:2,138円となっていて、一番安い。ヨドバシカメラは、税込みで、2,430円。
   アマゾンでは、先日までは、完売で、マーケットプレイス出品者の販売を提示していたが、最低はアマゾンの2,700円で、その他は、送料を考慮すれば、3,000円以上で、価格は、まちまちであった。
   おかしなもので、今日発売日になって、アマゾンが、また、2,700円で販売を開始し、マーケットプレイスの価格も下がっている。
   発売日を経過した今日から、一気に価格が下がる筈である。
   (参考:翌日の今日24日、アマゾンでは、送料込みで、参考価格: ¥ 2,700 を、 価格: ¥ 2,209 通常配送無料 OFF: ¥ 491 (18%) で売っている。子供に対して、こんなビジネスは、適切なのであろうか。)


   何故、「仮面ライダーエグゼイド DXマイティブラザーズXXガシャット」に拘るかと言うことだが、孫に、どうしても欲しいと言われて、ネットで買おうと思って、とりあえず、いつものように、インターネットで、アマゾンとビックカメラとヨドバシカメラを叩いたら、23日発売と言うことで、夫々、完売ないし販売終了で買えなかった。
   一応、楽天やヤフーなどの他のネットショップを調べてみたのだが、3,000円以上するし、何時、送られてくるのかも不明であり、知らない新しいショップでもあり信用できないので、諦めた。

   孫を失望させるわけにもいかないので、当日23日、午後に、国立能楽堂に行くことになっていたので、まず、大船のヤマダ電機に立ち寄り、取得できなかったら、横浜のビックカメラなり量販店に行って買ってみることにした。
   結局、朝、10時半頃に、大船駅前のヤマダ電機に行ってみたら、そこは、アップルやソニーの販売とは違って、別に子供が並んでいるわけでもなく、一つ求めることが出来た。
   2,250円+税で、2,430円で、やはり、定価は2,500円+税で、10%引きと言うことなのであろう。

   ここで、面白いと思ったのは、子供のおもちゃの価格さえも、家電製品やカメラやパソコンの価格と同じような仕組みで決定ないし変動していることで、これまでは、販売時期を過ぎてから、おもちゃを買っていたのか、かなり、ディスカウントされた価格で安く買っていたことを思い出した。
   市場価格が原則であるから、トイザらスなどの価格破壊が、街のおもちゃ店を駆逐したと言うことであろうが、流通経路なりシステム如何で、子供のおもちゃさえ、値段が、市場に翻弄されると言うことである。 
   それに、販売前だと、量販店は、いざ知らず、他のショップでは、予約販売と言う形で、かなり、高値で売り出すと言うことが分かって、興味深かった。
   昔、マドリッドで、4公演あるオペラのチケットの価格が、前半の2日分が、後半の2日分の2倍であったことを思い出したが、ものを買う時には、早起き鳥は、三文の得にはならないのである。

   私見だが、子供のおもちゃくらいは、マルコウと言わないまでも、再販売価格維持制度のようなシステムで、ある程度、維持した方が良いのではないかと思ったりしている。
   孫など、最近は、仮面ライダーエグゼイドに入れ込んでおり、DXゲーマドライバーを腰に巻いて、5~6個のガシャットを差し込んで操作しながら、派手なアクションで恰好をつけて遊んでいるのだが、コンピューターを内蔵したICT機器おもちゃなので、色々加えれば、万札が飛ぶほど、結構コストが掛かっており、どんどん、エスカレートして行く。
   
   この本論とは、関係ないのだが、今日のおもちゃ購入で、気付いたことは、おもちゃについては、ネットショップより、リアルショップの実店舗の方が、買い易いと言うことで、最近の趨勢とは一寸違って、面白いと思った。

   先日、テレビや新聞で、ネットショップの急拡大で、中国では、実店舗の売り上げが激減して、どんどん、商店が潰れて行き、中国版シャッター通りを生み出し、日本のスーパーも、中国の店を、9店舗から4店舗閉鎖して、少しずつ撤退していると報道していた。
   また、ほんの1~2年前まで、中国人観光客の爆買いで、活況を呈していた日本の百貨店の売り上げが、何も日本まで来て重い荷物を背負って買って帰らなくても、ネットショップで何でも便利に調達できるので、日本の百貨店も、一気に売り上げが激減して閑古鳥が鳴き始めたと言う。
   確かに、銀座を歩く中国人が減って、荷物やスーツケースを持つ観光客が殆どいなくなってしまっている。
   これ程、至れり尽くせりのネットショップ時代になると、リアルショップは、余程の魅力と特色がなくては、生きて行けない。

   この逆を行って、価格コムを見れば分かるが、市況によって瞬時に価格が乱高下して、客を翻弄し始めている、おもちゃをネットで売る買うと言うシステムの歪みを、今日、味わったような気持がして面白かった。
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