三瓶山側から千原温泉へ下っていく道は離合できないような細い山道が続くので初めて行くときには、ほんとうに行き着けるのだろうか?とかなり不安になるような道でしたが、二回目となればその不安はありませんが、それでも少し怖い道です。今は以前通行止めだった下方向から上がってくる道からのほうが人里から近く、不安なくたどり着けると思います。

島根県美郷町千原1070
山を深く割って流れる川のほとりに一軒だけの温泉があります。


昔は治療専門の湯治場で日帰り入浴はできなかったそうですが、今は日帰りだけのようです。
入湯料500円を払い玄関から入ります。


足元から直接お湯が湧き出している世にも珍しい温泉です。


休憩室もあり、この左手奥に入っていきます。


左男湯、右女湯
せっけんは使いません。
かけ湯をしてそのまま湯に浸かります。
男湯女湯の境は木の板一枚のみ。

(この画像は三郷町HPよりお借りしました)
大人6人が限度、私が入ったときは3人でしたがその後6人になりました。
体温より少し高い程度のぬるい湯なので1時間くらい浸かっている人もいます。
新しく人が入ってきたときには「こんにちは」と小声で挨拶はかわしますが、それ以外男湯も女湯も言葉を発する者はいません。
無言でひたすら土色に濁ったお湯と自分自身に向かい合います。
木の板が敷いてある足の下からポコポコ、ポコポコと気泡がひっきりなしに湧き上がってきます。
下からお湯が湧き上がってくるので常にゆらゆらゆらゆらと揺れます。
お湯の成分が肌にチリチリとしみ込んできます。
大地のエネルギーが足の裏からゆるゆると入ってきます。
水面に窓からの光は反射してキラキラキラキラ・・・・
ポコポコ、ゆらゆら、チリチリ、ゆるゆる、キラキラ、、、、
繰り返し、繰り返し・・・・
・・・・・・・

上の写真の床下2メートルくらい下がったところにお湯はあります。
私は40分ほどであがりましたが、中には10分も我慢ができず出る人もいて、この温泉は上級者向けでしょう。
私が入る前からいてその後もじっとお湯に浸かっている温泉仙人もふたりいました。


温泉からちょっと上流に持ち帰りのお湯が汲めるところがあります。

1リットル100円、有料です。
ここの湯が触るとチリチリするくらい成分が濃い!
この温泉に入ったあとは長時間運転したのにもかかわらず、眠くもならず疲れ知らず。
恐るべし!千原温泉の秘湯パワー!