気の向くまま日記

とある凡人の日常から~
日常の生活のなかで感じたこと
日々の写真、食べ歩きなど気の向くまま綴っています。

計ると脈拍上がる・・・

2010年02月09日 | 臨床日記
小雨模様の曇天ですが、一気に気温が上がりましたね。今日は15度くらいあるようです。



飛行機に乗る仕事の若い男性がこられました。健康そのものの青年ですが、身体検査でいつも引っかかって再検査となるそうです。血圧脈拍測定の器械に腕を通したとたん、胸がドキドキしだし、脈拍が100以上にハネ上がるのだそうです。

カウンセリングしていくとやはり、この検査に通らないと飛行機に乗れない、というプレッシャーがかなりあるようで、本人はひとりで保健室に何回も行って計ったり、いろんな努力をされているのですが、ひとりの場合は全然大丈夫ということです。

まず「なんとかしよう、とすればするほど、なんともならなくなる」ことを彼に理解してもらいました。
人間は『気にしないようにする』ということはできないのです。

気にしないようしてるということは、すでに『気になっている』ということです。
”否定”することが今まで以上にそちらに注意を向ける結果を引き起こします。
気にならないように努力することは、よけいに気になるのです。

否定したり、ふたをして見ないようにしたり、そんなことないと思い込もうとしたり、それらは逆の結果を引き起こすことになります。
それでは、どうしたらいいのでしょうか?
ここに答えを書いてもいいのですが、これは本当に受け取ろうとする人でないと受け取れないのです。
答えは、求めてない人にとっては答えとは受け取れないのです。

施術の翌日検査があり、彼からメールが来ました。抜粋を紹介します。

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昨日の検査、クリアーしました。検査直前、嫌な気分になるのは変わりないんですが、ひとりでにドキドキし始める感じが少なくびっくりしました。始めての一発クリアーでした。今まで相当な拒否感を抱いていたので、何の対策をする必要もなく、今のままの自分で大丈夫と思えるまではもう少し場数が必要そうですが、大丈夫だった事実を体験できたので、これからの人生に大きな影響を与える一日でした。

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彼は受け取ってくれました。これからの人生、もう大丈夫です。