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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「万博」は隠れ蓑だったはずなのに・・・

2025-04-15 20:10:56 | 徒然

いくつかの新聞社のWebサイトを見ていて、驚いたことがある。
現在開催中の「大阪・関西万博」の会場側で、IR事業の為の着工工事の記事があったからだ。
朝日新聞:日本初のIR、万博会場の隣で24日から本体工事開始へ

ご存じの方も多いと思うのだが、現在「大阪・関西万博」が開催されている、夢洲については将来的にはIR事業の為に開発する、という目的があった。
言葉が悪いのだが、万博はこのIR事業を行うための下地づくりのようなモノだった。
個人的な印象としては、いきなりIR事業を行う為に、埋め立てをする、ということであれば膨大な予算が必要となるが、万博会場として埋め立てればその金額的負担は少なくなる、という目論みがあったのでは?ということなのだ。

「大阪・関西万博」と言えども、大阪だけでは埋め立て地の予算すら組めなかった、と思っている。
「万博」という国の事業として行えば、大阪として埋め立て工事などの予算は軽減される。
そんな考えがあったのでは?ということなのだ。
あくまでも、私の想像でしかないので、本当のところは分からないが、万博閉会後の跡地利用として当初からIR事業への転用が決まっていた事や大阪府(?)が前のめりで動いてきたことを考えると、案外当たっているのでは?という、気がしているし、同様のことを感じていた方も少なくないだろう。

だが、このような本体工事そのものは万博閉会後に始めるのでは?と、思っていた。
何故なら、万博開催趣旨とIR事業目的が、相容れられないと考えていたからだ。
他にも、1970年の大阪万博や20年前の愛・地球博などは、万博閉会後に「公園整備」が始まったからだ。
少なくとも、「会期中は万博を楽しんでもらおう!」という、考えが運営側にあったはずだ。
愛・地球博の場合、閉会後数年の時間をかけ公園整備をする過程で、スタジオジブリとの提携契約にこぎつけ、その後数年をかけ「ジブリパーク」としてオープンしている。
そのように、ある程度時間と周辺住民の理解を得ながら、公園整備が進められてきた、というのがこれまでの万博閉幕後の動きだった(ように考えていた)。

ところが、今回は開幕直後から会場跡地の整備をするかのような本体工事を始める。
建て前としての「万博開催」などは、既に関係が無いかのようだ。
なぜ会期中に、それほど急いで本体工事を始めなくてはならないのだろう?
2030年という年数を区切っているからなのだろうか?
それくらいしか、理由が思い浮かばないのだ。

だが、現在万博会場で噴出している様々な問題を、まず解決する方が先なのでは?
何故なら、IR事業の本体工事が始まったとしても、現在万博会場で起きているメタンガスや硫化水素が発生する問題は、その土地の根本的な問題であり、IR事業云々よりも前に解決しなくてはならない重大な問題だからだ。
それが、分かっているのだろうか?

アルファベットで「IR事業」と書くことで、公認カジノなどの賭博(あえて「賭博」と表現させていただいた)などができる施設である、ということも隠せる。
「本音=IR事業、建前=万博」という、隠しながらの工事をやめてしまったコトに、IR事業関係者の焦りのようなモノがあるのかもしれない。



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