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何故、日本では海外のメディアのような「冷静」な情報が無いのだろうか?

2021-07-28 11:41:06 | アラカルト

BBCのサイトを見ていたら、「新型コロナ」に関する記事が幾つもあった。
BBCに限らず、世界中のニュースサイトでは、政治や経済の報道とともに、「新型コロナ」に関するカテゴリーのまとめ記事を掲載しているのでは?と、考えている。

BBCのサイトにある「新型コロナ」についてのある記事を読みながら、日本のメディアと海外メディアの大きな違いは「冷静さ」のような気がした。
BBC NEWS:新型ウイルス、イギリスが新たな変異株の温床に?突然変異が起こりやすい条件とは

記事を読んで気づくことがある。
それは、平易な言葉でこの「新型コロナ」の変異株が起きる理由が書かれている、という点だ。
日本では「デルタ株に感染した人が○○人」という内容の記事を見ることはあっても、「変異株が起きる理由とワクチン」という内容の記事をほとんど見たことが無いような気がする。
そのため「変異株が判明した→これまでのワクチンが効かないのでは?→社会不安」という状況になっているような気がするのだ。
しかも「変異株はこれまでよりも感染力が強い」という点が強調される事で、生活者はパニックに陥りやすい。

結果として起きていることが「1日も早いワクチン接種をしなくてはいけない」ということになり、大規模接種会場や職場、学校等での集団接種に殺到してしまうことになる。
それが「集団接種会場」へのワクチン供給が一時的ではあるものの、ストップしてしまい、それがまた生活者の不安を煽っている、ということになっている。

その一方で、若年層を中心に「ワクチン接種をしなくてもOKでしょう」という、楽観的な感覚を持っている人たちもいる。
その理由として挙げられるのは、「若年層は、重症化しない」という、「初期の新型コロナ」の感染情報によるところが大きいのでは?と、考えている。
今現在の「変異株」を中心とした感染リスクは、若年層であっても重症化リスクはあり、活動的な若年層や現役世代を優先にワクチン接種をすべき、という意見があるのもそのためだ。
情報そのものが受け手によっては、アップデートされずにいる、という現実もまたあるということだと思う。

考えそのものは、個人によるところが大きいものなので、強制できるコトではないし、それを責める必要もない。
ただ「ワクチンを接種する・しない」を判断するための情報は、とても重要なはずだ。
ところが、日本では副反応の情報を含め「生活者に対するメリット・デメリット」、「ワクチン接種によって生活の安全性が高まる」等の冷静な情報が、数少ないように感じるのだ。

例えば「変異株」が見つかった時、「これからは感染力の強い変異株によるパンデミックが起きる」という、記事はあったが、それを防御するためには「3密を避け、手洗い・マスクの励行」に終始していたような印象を持っている。
そこに突然「ワクチン接種をしましょう」と言われても、生活者の中には「何を言っているのか分からない(言語的な理解ではなく、真意が理解できない)」ということになりやすい。
結果、生活者の過剰な反応や行動を誘引しているのでは?と、考えるのだ。

若年層の主な情報源となっているのは、ネットだと言われている。
しかも、そのネット情報も相当偏りがある。
ただ、メジャーなメディアが不安を煽るような内容ではなく、一歩引いた冷静な報道をすることで、受け手となる生活者の気持ちは、随分落ち着いてくる。
その内容も難しい専門用語ではなく、平易な言葉であれば「理解しやすい」。

日本では専門用語を多用し、それを「箔付け=権威(主義)」のような意識がある。
むしろ専門家は、①より平易な言葉で、②分かりやすい表現を③冷静にする、ということが、社会不安が強くなっている今一番必要なことなのでは?
「伝える専門家」には、そのような技量もまた求められるのだと、BBCの記事を読みながら感じたのだった。



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