昨日、マクドナルドの社長をはじめ幹部がそろって、記者会見を行った。
その内容については、ご存じの方が多いと思う。
一連の「異物混入」についての謝罪会見。
ただ一部では、この「異物混入」に関しては冷めた見方もあるようだ。
今回の「異物混入」に関しては、「チキンナゲット事件」とは違い、調理過程で起きた異物混入ということも考えられる。
再発売となった「チキンナゲット」に混入していたといわれるビニール片などは、おそらくチキンナゲットが入っていたビニール袋のものでは?という気がする。
もちろん、調理過程で起きた異物混入とも言い切れない部分もある。
フライドポテトの中に入っていた「人の歯」と思われる異物だ。
「人の歯」がフライドポテトに紛れ込んで、調理されるというのは、冷静に考えるとホラーのように思える。
百歩どころか一万歩譲って考えると、調理中に治療中の歯が抜け落ちたとか差し歯のような義歯が抜け落ちたということくらいしか考えようがないからだ。
しかし、ふつう調理中はマスクなどをしているのでは?
マクドナルドだけではなく、ファーストフード店などでは衛生管理の一環として、マスクの着用をしていないのだろうか?
もし、マスクをせずに調理をしているとすれば、いくらカウンターの女性(がほとんどだと思う)がアルコールで手を消毒していても、意味があまりないような気がする。
もう一つ気になるのは、マクドナルドがこのような「異物混入」についての記者会見を行った背景には、SNSなどで話題になったからでは?という社会に対して後ろ向きな(?)態度があったことだ。
というのも、私が初めて「フライドポテトに異物が入っていた」ということを知ったのは、facebookの書き込みだったからだ。
マクドナルドもfacebookページを持っているしTwitterのアカウントも持っている。
企業のSNSは、顧客とのコミュニケーションツールとして有効というだけではなく、情報の拡散という意味でも有効だ。
だからこそ、企業は積極的に利用しているのだが、逆にそれが裏目(というべきか?)に出、謝罪会見を開かざる得ない状況に追い込まれた、という印象がある。
事実HUFF POSTには、「マクドナルド、異物混入でケガも「公表する必要なし」と判断した理由とは という記事が掲載されている。
どのような理由があるにせよ、後手後手に回った感のある今回の謝罪会見は、マクドナルドの誠実さよりも隠ぺい体質のような印象を与えてしまった。
「異物混入」という点だけをみれば、「衛生管理意識の欠如」ということになるだろう。
しかしその後の対応を見ると、「企業としてマクドナルド大丈夫?」と言わざる得ないほどのお粗末さなのだ。
1972年に日本初上陸をしてから、「ファーストフードの雄」として君臨してきたマクドナルド。
そのポジションに胡坐をかいた結果なのかもしれない。